「死神」を演じたときのキャラを設定
「死神」を演じたときは、底意地の悪いのキャラ設定した。
「対象者には悟られないよう毒まんじゅうを与えておき、最後には確実に毒がまわることが分かった上で、あえて泳がし、毒が効いて、のたうち廻る姿を見て楽しむ」
いやー、書きながら、ひどい設定してたなと思いました。しかも、この死神は繰りかえして楽しんでいるのです。酷い設定です。
死神を通して、底意地の悪い自分の存在を感じてしまいます。同時に、底意地の悪い自分をさらけ出しても良いところに落語のすごさがあると僕は考えています。
普段の生活の中では出せない、もしくは出してはいけないとされる自分の存在を落語の世界では許される。
それどころか、その存在が聴き手の皆様にウケるところに、落語のおもしろさがあると僕は思っています。
どっぷりと落語の沼に浸かった僕の姿をみて満足したのか、死神は姿を消していました。
もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。