なんで落語を始めたのだろう②
ゆうべ、風呂あがりからスマホに神経をもっていかれ、髪をなかなか乾かさずに、余裕をぶっこいていた息子。翌朝、39.0℃の高熱を出していた。
それまで、ぼくのしんどい姿をみていたはずなのに、自分も感染しているリスクがあることをわかっているはずなのに、人間というものは、自分だけは発症しないと思っているのであろうという事例となってしまった。
さいわい、高熱続きはそう長くなかったのが幸いであった。でも体のあちこちが痛いのと、気持ちが悪いのは続いているみたい。
さて、前回のなんで落語を始めたんだろうの続きを綴っていきたい。
表現したい自分が潜んでいることを書いた。あるきっかけから落語がおもろいキャラの自己が表現できる場所なのではないかと直観的に感じた。気がつくとNHK文化センターが主宰する落語塾に申し込んでいた。
実際に稽古に入るとむつかしかった。自己の表現どころではないとと思った。台本を覚えないといけない、上下(かみしも)を理解しないといけない、空間把握しないといけない、登場人物の心情を汲むこと、など、やることが多すぎた。大変だった。
ただ大変な中でも、文華師匠からいただいた言葉が今でも思い出される。
「お医者さんの役、ええかんじ、おもろい。おちょくりぐあいがええわ~」ということを言われた。
そのとき、お医者さんの役を通して自己の表現ができているのかなと、ひそかな希望をもてた。僕がみてもらいたいところは、お医者さんのおちょくりだったから。
それからも稽古を重ね、他の塾生の方たちからも、おもろいんちゃうか言ってもらい、少しずつ自信を積み重ねた。4月から始まった稽古も、いよいよ9月の発表会の日を迎えた。
(あれ?このスタイルだと、結構な文字数が書けることに気がついたぞ。続きは次回に)
もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。