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ぼくは「係り」という言葉が好きです。語呂がいいと思う。「かかり」。

小学校の時分、「給食係り」や「飼育係り」「花壇係り」などがあったではないでしょうか。

似たような言葉で「役割」というのがあり、意味合い的には同じだと思うのですが、「係り」のほうが自分の中ではしっくりくる。

「役割」は他から与えられているニュアンスがあり、「係り」は自発的なニュアンスがあるように感じている。

落語界でも「係り」があるそうです。噺家ではあるが、タレントとしてテレビに出演して活躍している芸人さんは、「公共電波を使った落語広報係り」であったりします。

高座での噺のネタが新作ばかりされている噺家さんは「新作落語の係り」古典落語専門だと「古典落語の係り」など、自然と「係り」が決まっているようなのです。自分自身で認識している方もいらっしゃるでしょうし、そうでない方もいるかもしれない。

ただ、自分の持ち場で花を咲かせようとしている芸人さんを見ると応援したくなります。ということは、置かれたところに花を咲かすのが「係り」なのかもしれません。

自分も咲かせれるように。

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いっきょう@人生ログ落語作家×ビジネス落語家
もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。