コミュニケーション上達法としての落語
あんまりいうことではないのかもしれませんが、文華師匠がちょっと足にケガをされたそうで、1か月ほど自宅で療養されてました。
先日、稽古があり、2か月ぶりにお会いしたのですが、だいぶ良くなっており、高座にも上がっているとのことを伺ったので、よかったなと胸をなでおろしておりました。
その中で文華師匠がおっしゃてたのが、
「一昨日より昨日、昨日より今日、今日より明日と日に日によくなっているかんじがあって、日薬(ひぐすり)とはよくいったものですわ」でした。
日薬(ひぐすり)って、いい言葉やなっと思いました。ヒトコトでなにを表しているのかがわかります。状況の絵がでてきました。
噺家さんって、こういったわかりやすく絵がイメージできる表現をたくさん知ってらっしゃるのですね。他にもいろいろとあるんです。世間一般ではあまり使われてない言葉や言い回しなのだけども、洗練された言葉が多くあります。
噺家さんは、普段から洗練された言葉や言い回しに触れているので、自然とその場や状況にあった対応ができるんだろうなと感心させられます。
世間にはコミュニケーションの講座が多くあるかと思いますが、寄席で噺家さんの言葉や言い回しを浴び続けていたら、自然とコミュニケーション能力って上がってくるもんなんやないかと思うのですね。
寄席は1,000円から高くても4,000円くらいなので、コミュニケーション能力を上げたければ、寄席に行くのが一番効果的なんじゃないでしょうか。
ということで、11月20日(日)リアライズ文華落語塾発表会があります。まったく洗練されていない素人のたどたどしいセリフ回しをぜひ冷やかしにきてくだされば幸いです。
(文華師匠のケガネタだったのが、発表会の紹介になってしまいました。。)
もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。