ご機嫌さんのカエルさん

９／１９(日)は桂文華のおもしろ落語教室発表会に行きました。
桂文華師匠のもとで落語を学んでいる生徒の発表会になります。

落語を演じることで大切なことをひとつだけ上げるとしたら、
機嫌よく演じることだと僕は思います。言い換えると、

【ご機嫌さん状態】が最強であると。

どんなに完璧な台本で完璧に演じていたとしても、【ご機嫌さん状態】には敵わない。僕の最強のライバルであります。悔しいけど負けてしまいます。

先の発表会において、「ガマの油」を演じた極楽亭カエルさんは、ほんまに【ご機嫌さん状態】なんですね。楽しんで演じているゾーンに入ってはります。なので、観ている側はカエルさんの空間に引き込まれてしまうんです。これをぼくは「カエルドーム」と名付けました。

ひとたびカエルドームに入ってしまうと、もう足抜けできません。カエルさんが何しようとも「くっ、くっ、くっ、くっ」と笑ってしまいます。お客側からみて、なにをやってもおもしろい「ズルい状態」となります。この状態は作りたくても作れないんです！演者の【ご機嫌さん状態】が大前提になるからです。ぼくはそう答えを導き出しました。ぼくは【ご機嫌さん状態】には達していないので「ズルい状態」は作り出せないのです。

ぼくもいつか「ガマの油」を演じてみたい。そして【ご機嫌さん状態】でドームを作りあげてみたいと誓い、高津宮さんに手を合わせ鳥居を後にしました。