心地いい空間
落語は場面を想像することが楽しい。噺を聴いていても楽しいけども、演者として噺するのも楽しい。
自分の想像した噺の世界を聴き手に想像してもらえることが楽しい。自分の想像した世界と聴き手の想像する世界は違うかもしれない。いや、一緒な訳はない。でも同じ場所で同じ噺を共有している空間がとても心地いい。
あの心地いい空間を味わうと、もう抜けられなくなる。落語塾の主宰しながら演者をやって、裏方もやるのは結構キツイ。毎回、発表会を終えると演者はやめて、主宰と裏方に専念しようといつも思っている。
ただ、次の期が始まると演者としてエントリーしてしまう。高座に座って噺をする心地いい空間が抜けきれないからなのだ。あなたなしでは生きられないからだになってしまったのだ。
あと3週間であの心地いい空間が味わえる。その前にしっかり稽古せな。
もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。