動きのある落語
9月にある落語会に出演する。自分が関わる落語会以外では初めて演る落語会である。
演目は「書割盗人」。コントみたいなネタである。地味な噺ではあるが、動きがあり好きな演目だ。動きがあるといっても、そう大きな動きではない。なので、動きはあっても地味な噺のイメージが強い。
7年前の発表会で演じた時は、文華師匠のすすめで動きを特徴的に演出した。これが、ウケた。地味な噺が、躍動的な噺となった。5,6才のお子さんが、たのしそうして笑っていた。
落語なんて、大人の娯楽で、子どもにとっては苦痛だ、と思う。でも、おさない子どもにこそ、落語のおもしろさを躰に取り込むべきではないか、と思うことがある。
おさないころに取り込んだ体験は一生忘れない。途中忘れていても、ふとしたきっかけで思いだす。子どもころに取り込んだ記憶力は死ぬ間際でも覚えていると思うのです。
動きのある落語は、言葉の意味がわからなくとも、おもしろさは伝わるものだと、「書割盗人」を演じたときに思った。
9月の落語会はおさない子どもさんがいてくれると、うれしい。文華テイストの「書割盗人」を躰に取り込んでもらいたい。
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