【演者紹介】人情噺っていう柄か?
11月20日(日)に開催されるリアライズ文華落語塾発表会まであと10日ばかり。発表会に出演する塾生はみな稽古に励んでいることだと思う。
笑いに関して、稽古することは、とても重要であるが、いっぽうでその人の在り方が、ただただおもしろいという人がいる。
「情熱亭思考」さんは、在り方がただただおもしろいという方である。とにかく明るい、いわゆる陽性のキャラクターである。
このリアライズ文華落語塾の主催者である。このところはサボって、ぼくに運営を押しつけてお休みしていました。ちなみに屋号のリアライズ文華落語塾のリアライズは思考さんが経営している会社名になります。
今期は3年ぶりの出演で、人情噺を演じられます。先にあげたように陽性のキャラクターで、思考さんの落語といえば、滑稽噺オンリーであるというイメージがあるのです。
当の本人も周りに楽しんでもらうことが好きな性格のようですし、人情噺なんて、柄じゃないとぼくを含め、周りの方も思っていました。
そんな思考さんですが、5,6年ほど前に一度人情噺「子は鎹(かすがい)」を演じられたことがあるのです。そのときはNHK文化センターの教室生として演じられました。
「子は鎹」を演じると決めたとき、教室生の仲間から、柄じゃないと大笑いされていました。ぼくも正直、キャラクターに合ってないなと感じていました。しんみりした噺より、明るく大笑いに満ちた雰囲気のある噺が合っているかと思っていたからです。
本番での熱演。僕を含め、まわりも、思考さんの噺に引き込まれていました。鼻をすする音があちらこちらから聞こえてきました。
そして噺が終わったと同時に大歓声が高津神社の境内に響いていました。
とても気持が入った、いい噺でありました。
今回もまた高津神社の境内に大歓声が響くことでしょう。
第2部のトリであり、リアライズ文華落語塾発表会のオオトリである「情熱亭思考」さんの「子は鎹」ぜひ観に来てやってください。
もし刺さる根多でしたら、木戸銭歓迎です。寄席代にして、さらなる刺さる根多を仕入れてきます。