金柑(きんかん)が芽を出したよ
金柑の実に種が有って、つまり種なしでは無いから、その種子を、ペットボトルの鉢に土を入れて土中に埋め、毎日水をやっていたら、ついに芽を出した、目出たし、愛でたし。金柑のDNAはこうして子から孫へと受け継がれ、生物多様性は生存競争の愚行を赦すのだろうか。こいつがいつの日か白い花をさかせるまで、人類は絶滅せずにきっと存続しているはずだ。いやその保証は無いか。核のボタンをショウガラゴが押したがっている。天変地異愛好家は、さらなる艱難を準備中らしい。生きていたらまた逢おう、棋王町の郵便ポストの前で。金柑の白い花が咲く頃に、大好きな灼熱地獄の炎天下の車内で、冷えたビールをゴクリと飲もう。