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老朽化した木製ベンチ

散歩の途中に何時ものベンチに座り、しばらく日向ぼっこをする。このベンチが一年半風雨に晒され老朽化して来て、座るとたわんで壊れそうになって来た。公共の施設でも無さそうだから、壊れても取り替えてはくれない。つまり壊れた時点で撤去され、ここにベンチは無くなる。無くなったら寂しいが、木製ベンチに老朽化するなと言っても、無理な話である。ずっと其処に有った物が無くなるのは、何か物悲しい。これは有形への執着なのだろうし、過去への郷愁である。


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