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メシア待望論の変異種
苦しい時の神頼みというのがある。自分で何とかしろよと突っ込みも入るが、自分ではもはやどうにも出来ない時に、神様の出番となる。「人事を尽くして天命を待つ」が、これであるが、メシア待望やヒーロー待望の心理には、自己の甘えや「虫の良さ」が潜んでいる。ピンチで何時も、何処からとも無くヒーローが駆けつける、それはアニメの定番だが、救世主やヒーローは、都合のいい下働きじゃないよ。現実世界で誰かをヒーロー視するのが、今ネット上で流行っている。オツムの中がアニメ仕様なので、現実が見えない。人類が、メシア(救世主)を待望し続け、早(はや)数千年が経った。困った事に、私が救世主ですと名乗り出る人は、100%救世主じゃ無い。ヒーロー待望の心理とは、「他人任せ、他人依存症」の一種である。自分の人生と魂は自身が救う、それが宇宙の大前提である。他人にあなたの魂は救えない。人間の幼児性は、いつもヒーローとメシアを期待して、期待過剰と落胆を常とする。