毒を以(もっ)て毒を制す、ドクダミ茶の作り方
ドクダミは花が咲いた時が収穫の合図となる。花だけ摘んでもいいし、花と葉を使ってもいい。
ドクダミは独特な匂いを有している。この臭いニオイの成分はデカノイルアセトアルデヒドである。
この強烈な臭いは、茹でたり炒めたり加熱すると飛んでしまう。
それでこのデカノイルアセトアルデヒドをそのまま人体に入れると強過ぎてトイレ直行となる。
ドクダミを煎じてもキツい臭いは残る。
毒は少量を摂取すれば薬となり、多量に摂取してしまうと単に毒でしかない。
つまり薬としてドクダミ茶を飲む訳だからデカノイルアセトアルデヒドを大量摂取する必要性が無い。
だから少量摂取が正解と言える。少量摂取のコツは、煎じないで急須にお湯を注ぎ、少し蒸すだけが良い。
煎じてもいいが煎じるのは素人である。
大体デカノイルアセトアルデヒドだよ、アルデヒドって有毒成分だよ。
アルコールを酸化させるとアルデヒドが出来る。
アルデヒドは皮膚や粘膜を傷つける力がある。つまりタンパク質や酵素の活性を妨げる。人間の生命活動はタンパク質だからそれは困る訳です。
だから大半を加熱で飛ばして食材として使ったり、微かな臭いを嗜(たしな)む程度で良い。
と言う訳で、花と葉を摘んで日陰で数日干して、タッパーに乾燥剤を入れ保存する。
干し過ぎると緑色が失せて失敗である。
また長期保存してカビるのも失敗です。
旬を味わえばそれで良い。少量を急須に入れて飲む。これがベストである。