「言霊使い」とは何者なのか?
第一章 「人間は口癖で出来ている」
朝起きて寝るまで間に、人は色んなことを喋(しゃべ)る。それで当人が今日喋った全ての言葉を全部覚えているなんて事は無い。自分は一体どんな言葉を口にしたのだろうか?
他人の悪口や陰口、どうでもいい事、兎に角それらの言葉が適当に口を突いて出たようです。
自分の発した言葉が、自分を形成していくのだと知った上で、お喋りしている人は少ない。
つまり、半ば無意識的に喋ってしまっている。まさか自分の発した言葉で自分の人生が決まっていくなんて先ず考えた事も無い。
だからつい口を突いて出る無意識的な言葉には、その人の個性や内面が無意識的に顔を出す。
その人の口癖に、「それがあなたの内面を表す口癖ですね」と面と向かって指摘する人も先ずいない。まして「その口癖は余り宜しく有りません」と他人の口癖にダメ出しする人はまれだろう。
口癖はつい口を突いて出てしまうから口癖なのであって「意識的に口にして下さい」なんて言うのは有りなんでしょうか?実は有りなんです、これが。
口癖がその人の人生を決めていく訳ですから、つい癖で「最悪だ、最悪だ」と言ってしまう人に、貴方は自分の人生を最悪にしたいのですねと問い正す必要がある。
結局その人は言葉に魂が宿ることを知らずに、言葉を喋ってしまっていた訳です。
「最悪だ」と言う言葉は、起きた事態に対する自分の感想のつもりで、その人は口にしたが、言霊の機能としては「貴方に最悪の事態をプレゼントします」と言う意味に解釈されるのである。
「言葉が世界を創造する」とは、そう言う意味なのである。
だから不用意にNGワードを口にすべきでは無い。先ず自分が、何がNGワードなのかを識っていく必要がある。
その上で「言葉を意識的に喋る」訓練をしていく。要するに、「言葉の意識化」とは、「自分の意識化」なのである。
自分がルーティン化することで、言葉も自分も潜在意識化していった。
そうして言葉は無意識的に喋られるようになり、自分の人生も無意識的に形成されるに至った。
だが自分が無意識的生き物になること、それは「自分のゾンビ化」を意味している。
自分は意識存在なのだと気づいたら、言葉や自分を徹底的に「意識化」し、意識的に言葉を発していく必要がある。
第ニ章 「言霊使い」とは?
人間は普通「起きてしまった現実」に「感想を述べる」形で言葉を発することが多い。つまり、現実が先で言葉が後になっている。これが「被造物たちの逆さま世界」の特徴です。しかも三次元空間で起きた現実ですから、当然発した感想は三次元に言及したつもりでいる。
例えば、或る人が「最悪だ」と言う言葉を発したとする。最悪か最善かはその人のエゴに基づく価値観が判断した。その人は自分の価値判断は正しいと思い、そう判断した訳です。でも別の人にとっては、全然最悪じゃ無いかもしれない。
さて魔法が使える人を魔法使いと言う。それで言霊が使える人は「言霊使い」と呼ばれます。自分の発する言葉に魂や信念を載せるのが上手い訳です。
或る者が三次元人とか被造物で無い場合、その人は高次元存在だったり創造主だったりします。彼らは「あー、最悪だあ」とか言ったりしません。何故でしょうか?既に起きてしまった現実に感想を後追い的に述べる必要性が無いからです。
つまり、現実が先で言葉が後という前後逆転を改め、言葉が先で現実が後という順番に忠実なんです。しかも自身の発す言葉は三次元に限定されない。
言い換えると、自身の発する言葉で、自身の望む望ましい世界を「創造」していく訳です。だから、彼らは最悪の世界を自身が望まないのであれば、「最悪だー」と言うべきでは無いと識っています。すなわち三次元の人間は、実は無意識的に最悪の世界を、自らが創造していたのです。
ここから解ることは、何でしょうか?起きた現実は既に過去であって消滅してもいいんです。感想を述べたり、言及したりしなくてもいいんです。それよりも今新たに自分が望ましい世界を言霊を使って創造すべきでしょ。
自分の望む世界と望まない世界をはっきり自覚する必要があります。例えば、戦争を望まないのであれば、戦争の映像を見てはいけないし、戦争と言う言葉を口に出してもいけない。テレビで戦争の映像を目にするということは、あなたが戦争を是認したことになるのです。だから「戦争反対」と大声て叫べば、戦争は拡大の一途をたどります。
自分が平和を望むのであれば、自分の心の中が先ず平和でないといけない。心の中が苛立ちや怒りや不機嫌なのに世界平和を希望しても、外と内が不一致である故にその希望は決して実現しません。
人類は一体何がしたいのでしょうか?核戦争それとも人類滅亡?自分自身がこれから何処に向かいたいのかはっきりさせる必要があります。戦争と滅亡の無限ループにしますか、それとも能力者たちと創る高次元世界にしますか?
貴方はお好きな方をお選び下さい。人類は今岐路に立っているのでしょう。
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