宇宙人食堂

ここでは各自が、自分の好きな物を注文する。カブトムシさんは樹液を、ミツバチさんは花の蜜を、そしてライオンさんは、新鮮なシマウマの肉を所望する。それから皆んなが一つのテーブルを囲んで談笑しながら、飲食を楽しむ。あんたもヴィーガンにしたらとは言われない。肉食獣にベジタリアンになる様説教する者はいない。長い進化の果てに、食習慣は変わるかもしれないし、相変わらず同じ物を食べているかもしれない。進化には、「方向性と現状」の二つの側面がある。方向性は間違って無くても、現状はそうも行かないといったタイムラグは避けられない。生活習慣と食習慣は長い年月が決定する。一朝一夕には変わらないし、急に変えたら身体を壊す。生活習慣病も食習慣も、自分の姿や形さえも、長い進化の歳月が決めてくれる。焦って変える物では無い。方向性だけ決めて、後は現状が、年月の中で決めてくれる。自然に委ね、宇宙に任すのが、最善のやり方だろう。樹液の吸い過ぎで体調不良になったら、その時初めてアドバイスを求めれば良い。一日三食か一食か、やって見て答えを出せばいい。カフェイン抜きが調子いいなら、それを続ければ良い。ダイエットで食べない事が、却って便秘を招いたりもする。これも体験と観察で気づける。身体にいいなら続ける。良く無かったら止めればいい。吸血鬼が、明日から吸血止めますと、急にやったら身体を壊してしまう。ゆっくり時間をかけて、自分を変えて行けばいい。進化とは、長い歳月なのである。各自の知能に応じた、変化スピードなのである。焦る必要など無い。