雑草をヤギと分け合う春の宵(一空)
肉食動物でも草食動物でもありません。私は雑食系動物なんです。でもヤギさんと一緒に草を食んでいると、何やら自分が草食動物になったような気になって来て、そこはかとなく愉しい。
肉食動物になった時は、何だか大腸がんになりそうで警戒心が募って来る。
雑草は庭や道端に勝手に生えてくる憎っくき敵と思うかも知れないが、私にとっては単なる一食べ物(いちたべもの)でしかない。それは繁殖力から見ても、生命力そのものであり、私の仙人的生命力を維持するに持って来いの代物である。
それで色んな野草や雑草を噛じってみると、甘い奴は稀で大抵は苦いか酸っぱいかである。これは総じて「灰汁(あく)」が強い為である。
少し水に晒したり茹でたりしても苦さや酸っぱさが強すぎる雑草たちは、やはり食卓に昇る頻度が落ちていき、結局「マイルドな味の雑草」が定番メニューとして定着する事になる。苦すぎる物や酸っぱ過ぎる物は強いて食すに値しないのである。
来たるべき食料難に備えて、貴方も自分独自の変な食べ物を開発して、飢餓時代を乗り切って行きましょう。