のり弁とアイツ
第一章 「人はパンのみに生きる」
腹が減っては戦が出来ぬと言ったりする。人は戦をするために、今日もパンに齧りつく。生きていく為では無く、悪事を為す為に物質を食べる。そこへ行くと、光を食べる植物って偉いなあ。物質の向こう側に、果たして何が有るのだろうか?いや、光と言うエネルギーをそのまま食すには、人間は波動が低すぎるので、物質の形に一旦グレードダウンさせてから口に入れる。
創造主のことを「有りて在る者」と言ったりする。じぁあ人間は「無くて無い者」なのだろうか?金が無い、ツキが無いって愚痴ってばかりだ。
低血糖の人って霊を見易いと言う。なんだそうなのか。霊能者って低血糖なのかもしれない。高血糖だと物質しか見えないのだろうか。
第二章 「のり弁とアイツ」
久しぶりにのり弁当を食べてみた。野外でお弁当を食べると何だか楽しい。心が浮き浮きしてくる。ハトさんがビクビクオドオドしながら近づいて来る。近くに「ハトにエサをあげないで下さい」と貼り紙がしてあるので、ハトさんに何かあげることは先ず無い。
だが「スズメにエサをあげないで下さい」とは書いてないので、たまにスズメさんにお米を一粒ふた粒あげることは有る。人間は忖度(そんたく)したがる生き物なのです。
さて、浮き浮きしながらのり弁をパクついている時、上空に怪しい影が旋回していることにあなたは気づかない。アイツは優れた視力で白身魚のフライを密かに狙っている。タカ目タカ科の猛禽類でトンビと呼ばれたりする。
カラスだったらこんな暴挙に出ることは先ず無い。彼らは人間がその場を離れるのを待ってちゃっかりくすねる。
だがアイツはのり弁をパクつく人間の隙間を縫って、高速で白身フライをゲットする。自分のスピードに自信満々なのだ。さすが猛禽類じゃね。
だから上空にアイツが居ないか警戒しながらパクつく必要がある。アイツが侵入し難い角度を計算しながら、のり弁を頬張るのである。まあ白身フライぐらいあげてもいい。そんな生活に困ってないし、狩りの腕を磨くのはアイツのためにも成る。猛禽類も自然界で生き抜くのは大変なんです。