自分の内臓をいたわる
日夜自分の「食道」を熱々のスープや小籠包(しょうろんぽう)で痛めつける人たちがいる。彼らは食通とかグルメを自称しているが結局逆流性食道炎や食道がんになってしまう。
自分の胃袋を暴飲暴食で痛めつけ、結局胃を全部切り取る人たちがいる。胃の全摘出である。テレビと言う名の悪魔たちはこぞって大食いや早食いを囃し立て、国民の胃弱や胃がんを増大させて視聴率を稼ぐ。
若い頃は焼そばを二人前食べてよく胃もたれしていた。「自分の胃袋なんだから拷問に掛けないで労(いたわ)ってあげましょう」といった「胃袋に対する思い遣り」なんか無くて、只々食欲のままに食べ物やお酒を胃袋に流し込んでいた。満腹イコール満足と思い込んでいたからである。だが真実は其処には無かった。
では真実は何処にあるのか?真実はと言うと「少食知足」にある。お酒を一升瓶でラッパ飲みするのが豪傑と絶賛されても結局胃と肝臓どっちを先に破壊するかと言う内臓破壊ゲームでしかない。健康に留意するとは、お酒もお猪口(ちょこ)で2〜3杯に留める「少酒化」の実践になって来る。
甘党です、甘い物に目がないんです。そう言って結局、糖尿病になり、自身の膵臓の破壊者に名を連ねることになる。そして最後は自身の指先を壊死(えし)させていく。自分の身体を虐待死させてどうすんの?
また或る人は焼肉や焼き鳥に欲望を剥き出しにして、自分の大腸の嫌がる発がん性物質で大腸を虐め抜く。大腸は堪らず大腸がんで対処する。
人間とは自分の「内臓いじめ」に精を出す生き物なんでしょうか?何処かで「闇の自分」が蠢(うごめ)いていますね。
もしも自分の胃を労っているなら、安易にコーヒーを飲むのも考え物です。自分の胃に負荷や負担を掛け過ぎる可能性があるからだ。コーヒー好きで胃弱ぎみの人って案外多い。と言って、水やお茶ばかりだと飽きてくるし...。
五葷は五臓を傷つける。そう言われた所以は内臓の弱い人が少なく無いからです。激辛ブームに影響されて胃や腸の壁が堅固で無い女性が辛い物を食べ過ぎて、子宮周辺に支障をきたした時苦しむのは自分なんですよ。もっと自分を大事にしないといけません。
まあ若い頃は暴飲暴食したくなるよね。辛さ50倍のカレーにチャレンジしてお腹壊してみたいです?しょうがないなあ。