粘膜不調の貴方へ
精を付けたくてガッツリ食べる。だが、胃や腸が丈夫な人ばかりではない。また食の細い女性も少なくない。食べないと倒れるから無理に口に放り込んでも、そもそも消化力が無いから、身につかない。日本人は概して胃腸が頑丈ではない。また消化液の分泌量も少ない。それで食欲増進の為にあれこれ香辛料を使うが、大量のニンニクや油で胃の粘膜が悲鳴を上げる。つまり、問題の本質は、「精を付ける為」から「粘膜不調問題」へと移行する。
現代の日本人が直面している最重要課題は、実は「粘膜不調問題」なのである。誰か日本人の粘膜問題に言及した人はいるんでしょうか?口の粘膜が弱いから口内炎になり、鼻の粘膜が弱いから花粉症になり、胃の粘膜が弱いから胃炎になる。腸の粘膜が殺られて大腸がんになる。これを分業体制で細分化された専門医に解決出来るはずもない。
全ての生物は粘膜で出来ている。粘膜が殺られたら、症状とか疾病へと格上げされる。
貴方の鼻の粘膜は、丈夫で頑丈ですか?気管支の粘膜は快調とは言えず、時折空咳をしてませんか。胃の粘膜はピロリ菌に劣勢を強いられ、腸の粘膜は小麦由来のグルテンに勝ち目がない。かくして大腸の粘膜は大腸がん待った無しとなる。
花粉症対策に「アレルゲンの特定」なんかしても意味がない。アレルゲンに全敗する貴方の「体質」こそが、「問題の本質」だからである。
現代人の食習慣は、人類全体のストレス増加とあいまって急速に悪化し、粘膜不調の現代人を量産した。口の粘膜も鼻の粘膜も気管支の粘膜も、胃や腸の粘膜も全般的に不調な人類になってしまった。