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不老不死の妙薬

秦の始皇帝は、紀元前259年から紀元前210年まで生き49歳で亡くなった。彼は部下に蓬莱山(ほうらいさん)を探させた。蓬莱山に不死の妙薬があると信じていたらしい。それで部下の徐福は、二回も日本を訪れた。始皇帝は、常温で液体の水銀に着目し、これを不死の妙薬として服用した。水銀の沸点は356.73℃、融点はマイナス38.83℃である。水銀は、水のような銀、英語でquicksilver(生きている銀)とも言う。後世になって、水銀に毒性があると知られるようになった。始皇帝は、薬と信じて毒を飲んでいた。と言うか薬とは毒なのである。毒だから菌をやっつける。ワクチンだって弱毒性がある。アルコールだって神経にダメージを与えるから酔っ払える。さて不死の妙薬は、薬の調合に依るのでは無く、不死たる自分に「気づく」ことである。意識は、最初から不死なのである。捜し回るまでも無く、端から今ここに在る。肉体の死は、自分の死では無い。これは仙人にならないと理解出来ない。皇帝では無理か。



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