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四月の野草、タンポポモドキ

これはタンポポでしょう、うん間違いない。いや間違ってますから。タンポポじゃ無くて、タンポポモドキなのです。どうして解るかって?では、よく観てみよう。

タンポポより茎が異様にヒョロ長い。

しかも葉が見当たらない。

茎に葉がない。

葉は有った。地面にまとめて有った。

タンポポは短ポポかよと言うくらい茎が短い。

タンポポの茎は控え目である。

一方タンポポモドキの茎はどんだけーと言うくらい長いぞ。タンポポモドキを漢字で書くと蒲公英擬き、漢字は苦手かな。

花はまんまタンポポですなあ。花の直径もほぼ同じです。

では、どこで見分けるの?茎で見分ける。茎の長さで分かる。もう一つの特徴は、茎が枝分かれしている。茎が枝分かれしていたら、タンポポモドキで、枝分かれしてなかったらタンポポです。

これは?茎が枝分かれしてるからタンポポモドキです。

花だけ見てもどっちか分からん。

茎が見えないから分かりません。タンポポ?

この茎はタンポポモドキですね。タンポポモドキの茎は、タンポポの茎より硬いです。

これは多分ハルノノゲシかな。

恐らくタンポポでしょう。

タンポポモドキかな。

これもタンポポモドキだな。なぜなら花の外周の輪郭が不揃いになっている。

明らかにタンポポです。

明らかにタンポポですね。

タンポポモドキで間違いない。

明白にタンポポモドキでした。タンポポモドキは別名ブタナと言う。フランス語のsalada de pore (豚のサラダ)を直訳してしまった。英語だと猫の耳( cat's ear )、もう無茶苦茶だな。キク科エゾコウゾリナ属の多年草です。
 
タンポポもタンポポモドキも、無毒だから食べられる。で、いつどこを食べるか。野草は概して苦かったり酸っぱかったりする。だから生で野菜サラダは、普通得策でない。タンポポなら根をコーヒーにする。タンポポモドキの茎は硬くて苦い。という事は、早春の茎も花も無いロゼット葉(rosette)の新葉を見つけ出し、花も茎も見ずに、このロゼットはタンポポのロゼットで無く、タンポポモドキのロゼットだと判別できる「ロゼットオタク」になる必要がある。少しハードルが高いか。
タンポポモドキのロゼット葉は、タンポポのそれより硬く、剛毛かと言うくらい毛深い。

葉を触って硬さ柔らかさ、毛深さで見分ける。これはブタナのロゼットです。

ハルジオンのロゼットだよ。

ブタナの典型的な容姿です。

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