xR.fm 第56回 「CominVket 0」 Recap
xR.fmは、@ikkou と @nkjzm でお送りする『xRの最新情報や旬な情報を届けるポッドキャスト』です。
この note では xR.fm #56 で取り上げた内容を放送中に話せなかった補足を含めたコメント付きでお伝えします。
00:00~ オープニングトーク①
ソーシャルディスタンスを視覚的に理解できる「Keep Distance Ruler」の話を取り上げました。
この Keep Distance Ruler は iOS/iPadOS のみ対応且つ USDZ ファイルをローカルに保存して使うタイプのものだったので、制作者の寺島さんに許諾を得た上で iOS/iPadOS に加え ARCore が動作する Android にも対応したウェブ版を作って公開しました。
技術的に特段難しいことをやっているわけではありませんが、BlenderUSDZ で USDZ ファイルを読み込めるようにした Blender で元の USDZ ファイルを GLB ファイルとして書き出した後、Google の <model-viewer> で iOS/iPadOS と Android の両方で AR 表示可能な状態にしています。
ちなみにその後、公式のウェブサイト版が公開されました。
また 2020/04/13 付の Impress Watch にもちょびっと取り上げてもらえて嬉しかったです。
Androidでは、寺島さんのデータを使ってエンジニアのikkouさんが作ったサイトからアクセスするのがいいだろう。
Ref. https://www.watch.impress.co.jp/docs/series/nishida/1246569.html
04/15 付には ABAL 関連会社の A440 社による「ソーシャルディスタンスAR」も公開されていました。こうしたムーブメントが拡がっていくのは良いことだと感じています。
02:40~ オープニングトーク②
引き続きソーシャルディスタンスの流れで各社がコーポレートロゴ・サービスロゴの間隔を開けている話を取り上げました。
04:50~ オープニングトーク③
こんなご時世も相まってリモートワークやテレビ会議が推進されていますが、ここにきて東京大学バーチャルリアリティ教育研究センターが「VRセンターが教えるclusterで簡単にVR会議を開く方法」というページを公開した話を取り上げました。
ページ上だと若干見にくいので、手元で見たい人は下記の PDF 版をダウンロードすると捗るかもしれません。
国立大学たる東京大学の一組織が民間企業のサービスをこういった形で取り上げるのは画期的だと感じました。そして cluster は最高に素敵なサービスなので、この機会にもっともっと広まればいいと思います。
06:00~ 超人女子戦士 ガリベンガーVに鳴海先生が出演したお話
Meta Cookie でお馴染みの東京大学 鳴海先生が「超人女子戦士 ガリベンガーV」に出演し、「殺人鬼」と称された話を取り上げました。
なんとなく「ラバーハンドイリュージョン」は名前は知っているけれど体験したことがない人が多い気がしているので、なにかで機会を見つけて体験してみると良いと思います!
07:20~ ComicVket 0 がはじまったお話
この note を公開するタイミングでは既に終了していますが、「バーチャル空間におけるコミケ」とも言える「ComicVket 0」が 2020 年 4 月 10 日 17 時から 12 日 24 時まで開催されていました。
ComicVket の基礎となっているバーチャルマーケットは VRChat のみをプラットフォームとしたイベントですが、今回の ComicVket 0 は VRChat・cluster・STYLY の 3 プラットフォームをパラレルな会場として展開していたので、これまで以上に気軽に参加できたのではないでしょうか。
特に cluster 会場の存在により iOS・Android の両環境からも入れるようになった大きかったはずです。
画像引用元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000034617.html
ところでキナママさんによるキービジュアルが最高にかわいいです。このキービジュアルは ComicVket 0 の会場内でも大きく展開されていました。
ComicVket の本番、そして間近に控えるバーチャルマーケット4が楽しみですね!
10:30~ #バチャコレ Virtual Collection VRoid stage がよかったお話
xR.fm の過去回で 1 番最初のゲストとして出演してくれた、はいえろさんが主催する「Virtual Collection VRoid Stage」の話を取り上げました。
当日の模様は YouTube Live のアーカイブが残されているので、当日都合がつかなかった方は目を通しておくと良いでしょう。
そもそも #バチャコレ Virtual Collection って何? という方は CM 動画を観ておくと、その世界観が理解できると思われます。
バーチャル × ファッションの形は色々と考えられますが、アバターファッションというジャンルはこと日本においてはコミュニティドリブンで根付いていくのではないでしょうか。
13:00~ 超ハッカソンが開催されるお話
ニコニコネット超会議、ハッカソンの SPAJAM そして VRM コンソーシアムがタッグを組んだオンラインハッカソン「超ハッカソン」が開催される話を取り上げました。
ネット超会議で「超ハッカソン」開催決定!
1週間でアプリを開発してみんなで遊ぼう!
開発テーマは4/12の生放送で発表します。
Ref. https://chokaigi.jp/2020/plan/hackathon.html
収録翌日にテーマが発表され、まさに今日現在はハッカソンの会期中です。
04/12 に開催されテーマが発表された OP 特番にはバーチャルタレントの東雲めぐさんも出演しています。MIRO さんが羨ましい……。
ちなみにバーチャルキャスト × 東雲めぐさん × あねえるたんの組み合わせは「ツクモバーチャルショッピング第13回」でフラグが立っていました。
次回または次次回の配信ではこのハッカソンの結果も取り上げたいと考えています。
16:00~ 明日は「VRoidクリエイターズLT」というお話
収録日は 04/11 の深夜というか日が変わって 04/12 を迎えたところでしたが、その当日に @nkjzm が主催する「VRoidクリエイターズLT」が開催されるという話を取り上げました。
イベントは cluster 上で開催され、YouTube Live で配信されていました。見逃した方は YouTube Live のアーカイブに目を通しておくと良いでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=QzXp9gV5ia8
17:15~ オンラインイベントをサポートを始める企業が増えているお話
昨今のご時世では物理会場を伴うリアルイベントの開催が難しくなり、その状況を打破すべくオンラインイベントの開催・運営をサポートする企業が増えている話を取り上げました。
オンライン化することで代替可能なイベントもありますが、VTuber/バーチャルタレントの収録に際して密閉空間内での収録が必要なケースもあり、そうした理由で収録を見合わせているケースも発生しています。
現在発生している状況は「バーチャル」という世界線にとって追い風になるものもあれば向かい風になるものもあり、なかなか難しい状況が発生することも容易に想像ができますが、まずは「いのちだいじに」を念頭に置いてこの現状を乗り越えられることを願うばかりです。
21:20~ 株式会社UNIVRSと株式会社Moguraがアライアンスを結んだお話
VR タイトル「リトルウィッチアカデミア -VRホウキレース-」を開発中の UNIVRS 社と MoguraVR で知らない人はいない Mogura 社が B2B 向けの開発でアライアンスを結んだ話を取り上げました。
「リトルウィッチアカデミア -VRホウキレース-」はその後の新情報を目にしていませんが、個人的に好きな IP のひとつに挙げられるので、楽しみにしています。
そして大事なことですが UNIVRS は「ゆにばーす」と読みます。
22:45~ FiNANCiEとVARKがアライアンスを結んだお話
ドリーム・シェアリング・サービス FiNANCiE と VR ライブでお馴染みの VARK がアライアンスを結んだ話を取り上げました。
FiNANCiE の創設者は gumi の國光さんで、VARK の ActEvolve 社にも gumi ventures のお金が入っているので、うまい形でアライアンスを組んだのではないでしょうか。
24:30~ ソード・オブ・ガルガンチュアのロードマップと大型アップデートが発表されたお話
1 つ前の回で話題に挙げたソード・オブ・ガルガンチュアの今後の展開となるロードマップと大型アップデートが早速発表された話を取り上げました。
画像引用元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000024885.html
Mod 対応にオンラインラウンジ、さらに PvP の「デュエル・オブ・ガルガンチュア」、そして大型アップデート 「オーパーツ・ラビリンス」と盛りだくさんの内容になっていて、ちょっとネガティブ寄りの印象を吹き飛ばす勢いを感じました。
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26:48~ 資金調達のお話① 株式会社ホロックス
法人向け XR ソリューションを開発するホロックス社が資金調達を実施した話を取り上げました。
代表の鷲尾さんとは収録後に催されたオンラインイベントで一緒にお喋りしました。
先行きが見えているかといえば不透明であると答える方が現状に即しているかもしれませんが、それでも xR あるいは XR 界隈に若手が参入することは個人的にはポジティブです。
29:30~ 資金調達のお話② Unscene
AR + AI で次世代の顧客体験を提供する Unscene 社が資金調達を実施した話を取り上げました。
調達金額は不明です。
30:50~ リリース情報のお話① ランダム通話アプリ「avabble」
MOSHBIT 社によるアバターを使ったランダム通話アプリ「avabble」の話を取り上げました。
@nkjzm が途中で話題に出していた Virtual Kanojo の件はこのツイートです。
収録タイミングでは気付いていなかったのですが、avabble はその後、サービス内で利用しているアバターのテクスチャーに権利上の問題が確認され、ちょっとした騒動が発生しました。
その後、公式による声明が発表されました。
サービス内で利用可能なアバター20体のうち3体について「BOOTH」にて購入させて頂いたテクスチャを使用させて頂きましたが、それらアイテムの利用規約上において「法人の商用利用」など、事前に制作者様へ確認すべき点が弊社の認識・確認不足により漏れている問題が発覚しました。
その上で上記3体のキャラクターは本サービスが提示する利用規約上において「著作権・所有権」が弊社に帰属する形となってしまい、制作者様の権利を侵害している状況となっておりました。
本サービスの利用規約は自作アバターを前提とし設定をしておりましたが、今回の問題にて他者の権利を侵害しているといった形となってしまい、関係者様におかれましては諸々とご心配とご迷惑をおかけしまして、大変申し訳ございませんでした。
Ref. https://avabble.com/
その影響か、MoguraVR に掲載されていた、avable のリリースを伝える記事も消えていました。
今やアバターを作るハードルも、それを使うハードルも下がりましたが、そのアバターには必ず誰かしらの制作者がいて、一定の権利を有していることを改めて念頭に置く必要があるのではないかと感じました。世の中には MIT ライセンスを理解していない “エンジニア” もいるようなので、権利まわりの認識はアップデートしていく必要がありますね……。
34:30~ リリース情報のお話② オンライン麻雀ゲーム 「SQUARE ONLINE」
iOS、Android、そして VR HMD である Oculus Go に対応し、アバターを持ち込めるというオンライン麻雀ゲーム「SQUARE ONLINE」の話を取り上げました。
打ち手視点だと、オンライン麻雀にどこまでアバターの見た目が必要なのかちょっと疑問が残りますが、観戦者視点であれば、それこそバーチャルタレントの皆々様によるオンライン麻雀大会なんかが開かれたら楽しんじゃないかと感じました。
36:45~ リリース情報のお話③ 「物理演算VRサンドボックスゲームの体験版」
VR 空間内「物理演算」のすごい人といえば大田マトさんですが、その大田マトさんが「物理演算VRサンドボックスゲームの体験版」である「Primitier」を公開した話を取り上げました。
VR 空間内で重いものを重く表現、それっぽく言うと “提示” するには様々な手段が考えられますが、この Primitier を通してそういった実験を重ね、アカデミック方面に展開することも可能なのではないかと感じました。
36:56~ リリース情報のお話④「からかい上手の高木さん」Steam ページが公開
クラウドファウンディングを実施していた「からかい上手の高木さん」の Steam ストアページが公開されていた話を取り上げました。
リリース日は 2020 年初頭とされていますが、初頭がいつを指すのかは不明です。
39:55~ 中国のオンライン EC Net-a-Porter China が “あつ森” をうまく使っているお話
中国語の記事なので多くの方は要翻訳かと思いますが、中国の EC サイトがSwitch の大人気タイトルとなっている「あつまれ どうぶつの森」をマーケティング、プロモーション施策としてうまく使っている話を取り上げました。
ラグジュアリーeコマースNet-a-Porter Chinaがマーケティングキャンペーンを開始しました。スタッフオンリー、シュシュ/トング、カルバンルオ、メルヘン、ショートセンテンスなど中国のデザイナーたちが深く協力し合い、数々の独創的なコーポレートスタイルをはじめ、ダイナミックな衣服へと変身し、ソーシャルメディアで宣伝されました。消費者は、パスワードや店内のカスタマーサービスを通じてダウンロードコードを受け取り、写真を投稿してコメントを投稿し、交換用のバウチャーを獲得する機会を得ることができます。
「他の市場と比較して、中国市場は高級消費者の年齢が比較的低く、さまざまな販促方法が受け入れられています。この協力を通じて、より興味深く穏やかな方法でアプローチできることを願っています。若い民族グループ。彼らと共感する」と述べた。
Ref. https://cn.businessoffashion.com/articles/news-analysis/animal-crossing-fashion-cn
上記は Google 翻訳の結果ですが、本文中の雰囲気は伝わるかと思います。これは個人的にかなり面白い取り組みだと感じていますし、ある意味では中国だからこそ実現できる節もあるのではないかと思います。
その後、日本国内での似た事例として、足のサイズを計る ZOZOMAT のマイデザインを ZOZOTOWN 公式アカウントが公開しました。
製作者 ID は MA-7538−4557−3468 です。
ちなみに自分自身は一寸遅れて購入するも、なかなか時間が取れずデイリーのボーナスマイルを貰うだけになっています……。
41:58~ 以前取り上げた whynow が新しい取り組みを始めたお話
xR.fm の過去回でも取り上げた whynow の TUMBLEBUR 社が AR Cloud チックな面白そうな取り組みを始めた話を取り上げました。
収録時点では触れていませんが、whynow はそのコンセプトを「ARで近くの友達発見!」から「ARで近くのユーザー発見!」に微妙に変更しています。
プレスリリースを読む限り、ブラウザ版 AR つまり WebAR !? にも対応するようなので、今回の新しい取り組みは個人的にとても注目しています!
45:58~ Huawei の最新スマートフォン P40 で新しい AR マップが出るお話
Huawei による独自の AR マップの話を取り上げました。
Huawei が Google に対抗して独自の地図を開発する話は 2019/08 時点で語られていて、それを実現した話だと思われます。
Google Map の AR モードとは異なる形で実現している AR マップのように見えるので大変興味深いところですが、残念ながら試せるのは中国国内だけのようです。
47:00~ フォルクスワーゲンの次世代EV「ID.3」の映像が公開されたお話
車のフロントガラスを AR ヘッドアップ・ディスプレイ化する機能を持ったフォルクスワーゲンの新車「ID.3」の話を取り上げました。
どこまでがイメージ映像で、どこまでが実際の様子なのか現時点では判断しかねますが、こういったものが当たり前の世界線がくることを考えるとわくわくします。
ちなみにこの機能が実装されるのは ID.3 の特別限定モデル ID.3 1ST Max のみとのこと。価格帯としては AR ヘッドアップディスプレイの搭載されないベースモデルで 3 万ユーロ ≒ 350 万円以下なので、Max に乗りたい人は相応の金額を用意しておく必要がありそうです。
48:15~ Lenovo が VTuber オーディションを開催するお話
Lenovo Legion VTuber オーディションの話を取り上げました。
興味のある方は下記の応募フォームから応募してみてください!
番組中で話したレノボ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 デビット・ベネット氏が VTuber 化する件は下記の動画の通りです。
そう、ベネット社長は VRoid Studio を使って VTuber 化しています。
50:10~ 東雲めぐさんが Gugenka バーチャルショップに登場するお話
18歳の誕生日を迎えて SHOWROOM で 22 時以降の配信が解禁された東雲めぐさんが Gugenka バーチャルショップで店員として立つ話を取り上げました。
バーチャルタレントは誕生日を迎えることで年齢が加算される方と、そうでない方が混在していますが、東雲めぐさんは前者の加算される世界線で生きていて、SHOWROOM 配信を始めたときはまだ中学 3 年生だった東雲めぐさんも、今や高校 3 年生です。時が経つのは本当に早い。
Gugenka バーチャルショップで東雲めぐさんに会えるのは 2020/04/18 21:00~22:00 の 1 時間です!
53:30~ 昨今の時世を受けてこれからの婚活について議論したお話
@nkjzm の考える “ウィズコロナ” 時代の婚活について取り上げました。
直接的には xR が関係ない話かもしれませんが、xR デート情報を取り扱っていた身としては、昨今の出歩き難い状況は色々と難しいフェーズに入っていると感じています。
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最近の xR.fm は深夜に収録していることもあり、寝ている家族に影響が出ないよう自分自身はお風呂場に移動して録っています。
このお風呂場までリビングに置いてある Wi-Fi ルーター 2 枚のドアを隔てているのですが、その影響なのか回線速度がガクッと落ち、その結果として一時的に回線が途絶えるなどし、ややお聞き苦しい箇所がある旨、ご了承ください。
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xR.fm は “ほぼ” 毎週収録しています。
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現場からは以上です!次回の配信をお楽しみに!
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