続・MOSHIMOのわたし。
平素よりお世話になっております。高島です。
駅のホームにて。
酩酊か、はたまたガチの体調不良か。
前方に右へ左へと、ふらつきながら階段を上がろうとする高齢の男性がおりました。
なんかイヤな予感すんなー、
ちゃんと帰れんのかなー、と僕が追い越すとほぼ同時、
案の定おっちゃんは後ろへと倒れ、ドタドタと階段から落ちてしまったではありませんか。
「(ほら見たことか!
エスカレーターとか使わんから!)」
階段を駆け上がり、
急いで駅員さんのいる窓口へと駆け込みます。
「すいません、
今そこの階段でおじさんが倒れちゃって…」
『えっ…、はぁ…。』
「いやいや、だからそこの階段で後ろから倒れちゃったんですよ、おじさんが。」
ピッ。カシャ。
階段を駆け抜け、僕が追い越していった人たちが続々と改札を抜けていきます。
わかる。
わかるぞ、皆の思ってることぐらい。
『…ええ…、それで…?』
「いやいや、それで?とかじゃなくて倒れてんすよ、
救護とかいってもらえないんすか?」
『あ、あぁ…。
しょ、少々お待ちくださいませ…』
聞こえる。
聞こゆるぞ、民の声が。
『(うわー、
駅員さんかわいそー…、
むっちゃ絡まれてるやん…)』
だろう?
私服警官に「ナイフとか持ってるよね?」と、
捕まったときもおなじ視線だったもの、オレには分かってるぜ…。
やれやれ、と自宅に帰りつき缶ビールを空けるとふと、
改札を抜けていくあの怪訝な表情たちが脳裏に浮かんできます。
「あれ…?
もしかして、
みんな俺が突き落としたとか思ってないよね…?」
翌朝は酷い二日酔いで目が覚めました
(後日駅員さんに例のおじさんは無事でした、とお伺いしました)。
さて。
アナウンスにもあったとおり、
先日の8/16の配信ライブを以て
ロックバンドMOSHIMOの正式メンバー&ドラマーに就任いたしましたことをここにご報告いたします。
そもそもお前は何者やねん、という方はコチラをどうぞ。
MOSHIMOが二人から四人になりました。
本来であれば今ごろ、
日本全国津々浦々へと渡り歩き、
大きな声と音を用いて汗だくのみんなを笑顔に変え、
高笑いしながらまた次の街へと乗り込む様相はさながら天狗か山賊か?
そういった未来を夢見てはおりましたが、
こういった情勢ですのでしばらくはインドアな活動が続くでしょう。
いまは先ずエッセンシャルワーカーに代表されるような皆さまに謝意を。
さらに、日がな僕のことを気にかけてくれている皆さまも、ありがとうございます。
嫁にいく気持ちはたぶんこんな感じでしょうか。
そしてMOSHIMOのファンの皆さま。
家事全般はわりと得意な方です。
不束者ではありますが、あらためてどうぞよろしくお願いたします。
僕ら四人は引き続き、楽しんでもらえるコンテンツを用意して、
あの思い描いていた未来が訪れるのを心待ちにしておこうね、と
ひっそりと決めごとを交わしたところですよ。
僕個人の考えですが。
音楽は余剰の中にのみ映える、と思っています。
そのなかには体制・大義を打ち倒そう、とするモノもありますが、
すくなくとも僕が愛している音楽は
世の中をデザインし、
だれかの心に寄り添える、
そういう種類の音楽です。
だから絶対に、いつもの日々が必要です。
なのでその日が来るまでは体調管理など、どうかお元気で。
手洗い・うがいだけじゃなく水分補給もね、最近すごい暑いんで。
ライブハウスでお会いできる日を夢見て、
もちろん4Gでも5Gでも、なんなら6Gでも。
いつでもお待ちしております。
いわなくても分かると思いますが、
駅員さんに喰ってかかりそうな、タチの悪そうな方が僕です。