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Factorioで宇宙を探検しよう(Space Exploration MOD紹介&攻略) Part.1
この記事は、工場設計ゲームFactorioにて宇宙開発が出来るようになるすごいMOD(Space Exploration MOD)の紹介/攻略記事です。
Factorioのエンドコンテンツになりえる程の、とてつもないボリュームと面白さを秘めたMODなのですが、いかんせん情報が少ない(あっても日本語の情報はほぼ皆無な)状況で、もっと色々な人にこの面白さを知って欲しい!という思いからこの記事を作成しました。
Factorioを既に知っていて、面白いMODを探している方や、Factorioを知らないが、夢中になれるゲームを探しているという方は、是非この記事をきっかけに興味を持って頂ければ幸いです。
それではいきます。
MODのボリュームを体現したような超クソ長記事ですが、どうかついてきてください。
※とにかくボリュームが凄まじく、かつ開発ペースも尋常じゃないMODのため、情報誤りや情報が古い個所があるかもしれませんがご容赦ください。
まずはベースとなるFactorioについて。どんな人にオススメ?
まず、ベースとなるFactorioというゲームについては、既に先人の様々な記事があるので、細かいことはここでは省略します。
ただ、下記に当てはまるような人は、一度チェックしてみると、一生ハマれるゲームに出会えるかもしれません。
ピタゴラスイッチみたいに、自動でモノが動いているのをじっと眺めるのが好きな人
マイクラのトラップやレッドストーン回路のように、自動化して楽をすることに快感を覚える人
与えられたゴールに対するアプローチの自由度が高く、自分で考えてクリアするゲームが好きな人
Factorioに興味が湧いてきましたね?
面白そうだなと思った人は、とりあえずSteamから3000円でダウンロードして、バニラ(MODを入れない普通のゲームモード)で一周クリアしてみましょう。
Space Exploration MODのススメ
さて、MODなしのクリアを達成し、ロケットを飛ばしまくったあなたは、次にこう思うはずです。
ロケット飛ばしたけど宇宙に行けるワケじゃないんだな。
このまま効率を極めるのもいいけど、もっと広い世界って無いのかな……。
このような思いに完璧に答えてくれるのが、Space Exploration MOD。
このMODは名前の通り、宇宙探検ができるようになるMODです。
ロケットを飛ばして星を発見し、発見した星々にある資源を採取したら、宇宙工場に集めてみたり、星間で物資のやりとりをしたりなど、無限の可能性があなたを待っています。
例えば、私自身のセーブデータでは、実際に以下のようなことをしていたりします。
石油が滅茶苦茶とれる星で精製したロケット燃料を近くの軌道衛星上に打ち上げて、宇宙船に給油するための宇宙ガソリンスタンドを運用
ある星で取れる鉱石を加工工場のある別の星まで輸送し、燃料が足りなくなったら宇宙ガソスタで給油する、という一連の動作を、宇宙船の運行自動化により実現
恒星の軌道上に設置したソーラーパネルで発電した電気をソーラービームで配達することで、星系内のエネルギー問題を解決
![](https://assets.st-note.com/img/1640447969258-KiZvgWG01X.png?width=1200)
ちょっとワクワクしてきませんか?
上記は、このMODで出来ることのほんの一例です。あなたの工夫次第で、宇宙を股に掛けた生産システムを、如何ようにも作ることができます。
興味を持って頂けましたら、いよいよここからが本記事のメイン、Space Exploration MODの導入と攻略についてです。
Space Exploration MOD導入は、依存MODパズルとの闘い
Space Exploration MODに興味を持ったあなたをまず待ち受けているのは、MOD間の依存関係を解き明かし、必要なMODを全て入れるという難解なパズルです。Linux構築かな?
FactorioはべらぼうにMODが多いゲームで、しかもMOD間の依存関係があることもざらなので、慣れていないと、必要なMODが足りていなかったり、よく似た名前の別MODを入れてしまったりで、トライ&エラーを繰り返す内にやる気を削がれてしまうなんてこともあり得ます。
(私の友人の一人も、実際挫けそうになっていました)
そうなってはいけないので、Space Explorationに必要なMODと、ついでにオススメのMODを以下にリストアップします。
FactorioのMODメニューから以下をインストールすれば……Space Explorationの導入は完了です。
スペース・エクスプローラー :必須。Space Exploration本体ですね。
AAIndustry :必須。
AAI Signal Transmission :必須。
AlienBiomes :必須。
RobotAttrition :必須。
InformaTron :必須。
Jetpack :必須。
ShieldProjector :必須。
Space Exploration Graphics Part 1~5 :必須。
Space Exploration Postprocess :必須。
Bullet Trails :任意。弾丸の軌道を表示してくれる地味MOD。Bullet Trainというよく似た名前のMODを間違えて入れると、突然滅茶苦茶電車が速くなるので注意しましょう(経験済)。
Combat Mechanics Overhaul :任意。
Grappling Gun :任意。バニラにはない銃が出てきます。自分はほとんど使ったことないです。
Walls Block Spitters :任意。めっちゃ固い壁が作れるようになります。後述しますが、Space Explorationではバニラより敵が相当強いので、固い壁は重宝します。
Bottleneck :オススメ。各施設の生産状況が色で見えるようになり(材料不足=赤、緑=動作中、黄=出力先が一杯)、MOD名の通り、生産ラインのボトルネックが見つけやすくなります。
FNEI :オススメ。指定したアイテムを作るためのレシピ or 指定したアイテムを使ったレシピが検索可能な、検索ウインドウが出てくるMOD。Space Explorationは大量にレシピが追加されているため、レシピ検索は重宝します。
Warehousing Mod :オススメ。滅茶苦茶スロット数の多いチェストのような施設(保管庫/倉庫)が作れるようになるMOD。Space Explorationでは、たくさんの種類のアイテムを大量に保管したいシチュエーションが非常に多く、個人的には必須級です。
Space Exploration攻略 ~初回のロケット打ち上げまで
関連MODを一通り入れたら、いよいよSpace Explorationの始まりです。
と言っても、最初にやることは変わりません。Space Explorationではロケット打ち上げ(バニラにおけるゲームクリア)が全ての始まりなので、とりあえずロケットを打ち上げる必要があります。
ここはもう、バニラで培った技術を使って頑張って下さい、としか言えないですが、バニラとの違いについて、大まかなポイントを挙げると以下となります。
石を使ったレシピが大幅に増加
依存MODのAAIndustryの影響により、石を砕いて焼いて精製するガラスを使ったレシピが大量に出てきます。
バニラでは、正直序盤か鉄道くらいしか大して使わなかった石が、非常に重要になっています。
また、これによりバニラで作成した建設計画がほぼ使えなくなっている点は要注意です。敵が強い
ちゃんと計算したことが無いので正確な値は知らないのですが、バニラと比べて敵がとても固く、バニラ以上に防衛に意識を向ける必要があります。どのくらい固いかというと、ベヒーモスバイターに至っては、原子爆弾を普通に耐えたりします。隕石が降ってくる
プレイしていると、時たま隕石のアイコンとともに、MAP上に大きな×印が出てくることがあります。
これは、もうすぐ×印の場所に隕石が降ってくることを表すもので、直撃した施設はほぼ確実に破壊され、周辺にもダメージが発生します。
中盤以降は、以下のような、隕石からの防衛システムも大事になります。定点隕石防衛施設:一定距離以内に着弾する隕石を打ち落としてくれる施設。運用は楽ですが、守ってくれる範囲が狭いので、よほど重点的に守りたいエリアが無い限りは私は基本使いません。
隕石防衛施設:星全体を守れる施設で、こちらがメインとなります。弾のレシピが少々複雑なので、基礎的な生産ラインが整わないと運用できません。また、消費電力が何気に大きいので、電力のキャパシティに注意しましょう。確実に守りたい場合は、1つの星で6~8基程度必要になることもあります。
ロボットが勝手に壊れる
バニラと比べて少々辛いポイントの1つになりますが、Space Explorationでは、物流ロボットが一定確率で故障(爆発)し、周囲にダメージを与えます。研究によって爆発時の被害を軽減することはできますが、根本的に故障を防ぐことはできません。
そのため、以下の図のように、常にロボットが一定数稼働するように、自動で補給する仕組みを作っておくことをお勧めします。
![](https://assets.st-note.com/img/1640448207266-FEkbRmxX9F.png?width=1200)
上記の例では、インサータの動作条件を「Y<(稼働させたいロボット数)」とすることで、ロボットが故障しても、自動で補給することができます。
また、この要素がストレスフルだと感じる方は、いっそMOD設定から、Robot Attrition Factorの値を小さくしてしまうのもアリです(例えば0.001くらい)。
ジェットパックが便利
アーマーに取り付けることができるジェットパックにより、個体ロケット燃料を使って空中を移動することができます。これにより、無駄な移動時間を大幅に減らすことができるので、研究で見かけたら優先的に取ることをオススメします。
Space Exploration攻略 ~宇宙で研究を開始するまで
さて、空から襲ってくる隕石やつよつよバイター君に苛まれながらも、何とか衛星ロケットサイロで衛星を打ち上げることができました。
打ち上げが完了すると、「天体XXXを発見しました」というメッセージと共に、Navigation Satelliteメニュー(以下Nメニュー)を開くことが出来るようになります。このメニューは、これまで発見した天体の情報や、天体間の位置関係をビジュアル的に示した星図を見ることができるもので、Space Explorationにおいては、Eメニュー並みにしょっちゅう開くことになる重要コマンドとなります。
さて、打ち上げの報酬としてもう一つ、バニラでは、衛星を打ち上げることで宇宙サイエンスパックが入手できますが、Space Explorationでは、代わりに「衛星遠隔測定データ」というアイテムが入手できます。宇宙サイエンスパックを作るには、さらにこのアイテムを宇宙空間上で合成する必要があり、いよいよここからは、宇宙空間への進出が必要となってきます。
~宇宙で研究ができるまでのざっくりチャート~
貨物ロケットサイロを建て、下記のアイテムを投入します
(1)宇宙カプセル 1個
(2)貨物ロケットセクション 100個
(3)任意の貨物 500スロット分
ここに好きな貨物が搭載できますが、初めて宇宙に行く際には、下記を積むことをオススメします。
・ランディングパッド 1台
貨物ロケットを安全に着陸させるための施設です。初めて行く天体には当然この施設がないため、ロケットはクラッシュランディング(地面に激突)し、貨物がぶちまけられてしまいます。ランディングパッドを置いておくことで、次回以降はランディングパッドへの着陸が可能となります。
(そういう意味では、ランディングパッドは貨物に積まずにプレイヤーが手に持っていた方が安全ですね)
・ソーラーパネルと蓄電池 数百個ずつくらい
宇宙には夜がないため、地上ほど蓄電池は必要ないです。
・宇宙空間用組立機 数十個
・貯蔵倉庫 数個(Warehousing Mod導入時のみ)
・ロボットステーション、物流ロボット、建設ロボット 数十個ずつ
・シグナル送信機 1台
・宇宙プラットフォーム足場 数千個、なるべくたくさん
(4)ロケット燃料 数十kL
貨物ロケットサイロの四方にあるパイプから流し込みます。平行して、宇宙環境に耐えられる身支度を整えましょう。
宇宙では、スラスタースーツを着ていても断続的にダメージを受けます。これを回避するには、スラスタースーツに生命維持装置を取り付け、さらに手荷物に生命維持キャニスターを持っておく必要があります。これにより、一定時間ごとに生命維持キャニスターを消費することで、ダメージを受けなくすることでできます。できれば、Nauvisにランディングパッドを置いておきましょう。この先、宇宙で作業してNauvisに帰還する際に、ランディングパッドの近くに戻ってくる仕様となっているため、ランディングパッドを置いていないと、星の果てに飛ばされるかもしれません。
貨物ロケットサイロの「ロケット打ち上げ」ボタンが押せるようになったら、Enterキーでロケットに乗り込み、下記を設定後、ロケットを打ち上げます
・Destination
ロケットの行き先。衛星ロケットサイロを使って発見した天体、もしくは初期惑星であるNauvisの衛星軌道(Nauvis Orbit)が指定できます。宇宙工場は、Nauvisとの行き来がしやすいNauvis Orbitに作るのがオススメのため、DestinationにはNauvis Orbitを指定します。
・Destination Position
指定した天体の着陸ポイントを指定します。初回はNoneしかありませんが、2回目以降は、1回目に置いたランディングパッドが指定できます。ロケットがNauvis Orbitに到着したら、下記を行います。
・謎ですが、何故か、いくつかの施設とチェストが置いてあるスポットがあります。アイテムを回収しておきましょう。
・持ってきた宇宙プラットフォーム足場で陸地を増やしたら、ランディングパッド/貯蔵倉庫/シグナル送信機を使って、Nauvis Orbit上のアイテムの在庫を無線送信する仕組みを構築します。
(ソーラーパネル&蓄電池やロボットステーションも適当に配置しておきましょう)
![](https://assets.st-note.com/img/1641302351030-wC3pxEyyCV.png?width=1200)
Nauvisに帰還します。軌道(Orbit)から惑星への帰還の場合は、宇宙カプセルに乗り込むことでノーコストで戻って来れます。
NauvisからNauvis Orbitへ、必要な物資を送る仕組みを作ります。
下記サンプルでは、Nauvis Orbitから送信されている在庫状況をシグナル受信機で受信(上記例におけるNauvis_Orbit_01に設定)し、不足しているもののみをミサイルサイロに積み込むようにインサータの動作条件を設定しています。
ここは、説明や画像を見ても良く分からないと思うので、建設計画をインポートして見てもらうのが手っ取り早いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1641303432625-x8vcni6NRb.png?width=1200)
(1)ミサイルサイロに宇宙カプセル1個以上、貨物ロケットセクション100個以上が搭載済み
(2)シグナル受信機で受信したアイテムの在庫が所定数未満
(1)の条件を付けているのは、500スロットの貨物が一杯の状態では、宇宙カプセルや貨物ロケットセクションが搭載できなくなる仕様を回避するためです。先に宇宙カプセル&貨物ロケットセクションを必要数搭載し、その後その他の物資を搭載するようにしています。
Nauvis Orbitに物資を送りまくります。
ひとまず、最初の目標である宇宙サイエンスパックを作るには、下記の物資が必要になります。衛星遠隔測定データ
固体ロケット燃料
ヴァルカナイトブロック
水
潤滑油
石油ガス
重油
電子基板
発展基盤
ガラス
鉄
銅
硫黄
空のドラム缶(水等の液体を運ぶ上で余るため、空のドラム缶をあえて打ち上げる必要はないです)
物資を送りつつ、たまにロケットに乗り込んで、宇宙に工場を建てていきます。宇宙の工場を設計する上で注意すべきなのは、流体の循環システムが非常によく出てくる、という点です。
(循環する流体の例)
・冷却材25℃→(放熱器で冷却)→冷却材-10℃→(スーパーコンピュータ等で使用)→冷却材25℃
・コズミックウォーター→(除染施設で使用)→汚染コズミックウォーター→(除染施設で浄化)→コズミックウォーター
そのため、流体の動線を適当にすると、とんでもなくゴチャゴチャしてしまうため注意が必要です。流体をメインバスとしてアクセスし易くするなど、工夫してみてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1641649107146-MShPyRjO7V.png)
私の工場では、流体は上記のようなバス方式で、その他のモノの流通はほぼ全て物流マシンに任せています。ただ、上記を採用する場合でも、ブランクデータカードは非常に必要となる頻度が高いため、メインバスに流すことをオススメします。
Nauvisからの物資の輸送システムや流体の循環システムを構築し、宇宙サイエンスパックが製造できるようになれば、いよいよ、Space Explorationで追加された謎の鉱石達(イリジウム/ベリリウム/ホルミウム/ビタメランジェ)を使った研究を行う、中盤戦に突入です。
To be continued…(まだまだ続きますが、流石に1つの記事にするのは無謀だったので記事を分けます)
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