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『 猪突猛進からの変革 』
彼らのプレーは全てが ”猪突猛進” だった。
”猪突猛進”
2021年4月から新しく指導し始めた子どもたちのプレーを見た第一印象だ。プレーのひとつの選択肢として猪突猛進を否定するつもりはないし、
周囲を省みずゴールへ突き進むプレーも凄く大切であると思う。
しかし彼らはボールを持つと十中八九相手のゴール方向へ真っ直ぐ進む。
目の前にディフェンダーが複数人いるのにもかかわらず真っ直ぐ進む。
一度阻まれても、もう一度同じ方向へ進む。
はたまたボールを持っていない子は、ボールに吸い寄せられてしまうようだ。
要するに、ボールしか見ていない。ボール以外を見ることが出来ない。
それが彼らの現在地である。
そんな彼らがどう変化していくのか。
どんな過程を経て変化していくのか。
『 猪突猛進からの変革 』
という形で変化を記録していきたい。
(ある程度のスパンで投稿する予定)
猪突猛進から脱却出来たと考える基準は?
” プレーの説明が出来る、または目的がわかる ”
” そのポジショニングを取った説明が出来る ”
→状況を認知し、考えてプレーを出来ること。
✔︎相手ディフェンダーの状況を認知していたか
✔︎味方の位置を認知していたか
✔︎スペースとプレーエリア認知していたか
★逆算したプレーを意識していたか。
あくまで私の基準ではあるのだが。
例えプレーが上手くいかなかったとしても、上記の判断基準を認知した上でのプレー選択であればGOOD。沢山失敗を経験し、解決策を身に付けることが先のカテゴリーで戦う為に必要だと思う。子どもたち自身で ”自分の能力に合わせた判断基準” を構築することが大切である。
ただ、同じミスが続く場合等は、改善へ向けたコーチング、指導をすることが指導者の役割で大切。ここでのコーチングの仕方、子どもたち各々に合わせた見方、指導者のセンスが問われる部分でもあるのではないか。
変革していくために。
猪突猛進から脱却するためにいまやっていること。
ひとつは ”どのように伝えるか” という点はトレーニング計画を立てる時点で考えている。
どんなコーチングをしたら理解してくれるのか、意識付けが出来るのか。
練習のなかでどのように伝えたらよいのだろうかと。練習中でも試行錯誤している。練習メニューに入る前の目的の説明だったり、プレー中の子どもたちへのコーチングのフレーズだったり。
具体的な所では、「ゴールを決めるという目的を達成したい。」
というマインドを刺激することは意識している。子どもたちの誰もがゴールを決めたいと思ってプレーをする中で、猪突猛進だけではゴール出来ない。
そんなの指導の基本だろ。という感じかもしれないのだが、ゴールを決める為に考えてプレー出来るということは、味方・相手・スペースをみることが出来ていて、自分が選択したプレー・ポジショニングの説明が出来ることに繋がる = 脱却成功ということになる。
また、トレーニングの内容においては子どもたちが認知したことを体現出来るように予習をする感覚か。
現状だと、
・ドリブル中にボールばかり見てしまいパスが出来ない。
・パスを貰う前に相手から離れてボールを受けられない。
などの課題がある場合は、グリット内でドリブルをさせてルックアップを促したり、ボール保持者と非保持者を作りパス交換を取り入れたり。
パス&コントロールの練習時にはマーカーから離れてパスを貰うトレーニングだったり。
そして、その中でも常に意識させるコーチングをやめないこと。
(私は練習半分すぎると声が枯れることがざらにあります)
試合中に子どもたちのプレーで足りない所を認識してトレーニングをして、実技的な脱却の手伝いをする。
あとはゲーム形式。
ゲーム形式のなかで、適宜フリーズさせて現象を客観的に感じさせ、考えさせる機会を作ることは、意識付けのためには必須かなと感じる。
(子どもたちはゲーム形式は楽しくやりたい気持ちが強いので、フリーズさせる事が窮屈になってしまうこともあるが、そこは根気強く。)
子どもたちが理解することと、意識し続けられるように伝え続ける。
意識したことを体現できるように技術的なトレーニングを行う。
彼らの現在地は序盤に伝えた通りであり、
現在地から変革していく為に子どもたちの意識に問いかけ続ける。
まだまだ始まったばかり、継続あるのみ。
終わりに
この記事を読んで頂けた人、何かアドバイスあればご教示頂けると助かります。毎週小さな成長を実感しつつも、まだまだ上手くいかないことだらけです。
継続・積重ねが重要で、小さな成長を実感していくこと。
そこが醍醐味でもあるのかもですが、成長は早い方が良いと思っています。
読んで頂けた方、有難う御座いました。