好きな映画100(85-81)
好きな映画を100作品選びました。
昨年、40歳の節目に選んだもので、ランキングはその時の気分でも多少変動します。
▼前回の記事はこちら
85.『プーと大人になった僕』('18)
監督:マーク・フォースター
脚本:トム・マッカーシー、アレックス・ロス・ペリー、アリソン・シュローダー
出演:ユアン・マクレガー、ヘイリー・アトウェル、ジム・カミングス
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
はじめて観た歳:35歳('18年)
大人になったクリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)のもとに、くまのプーさんが帰ってくる話です。
『オバケのQ太郎』でも、のちに藤子・F・不二雄が『劇画オバQ』として、似たような設定でパロディー作品を描きましたが、それと構図はそっくりです。
子どもの頃は自由な時間がいっぱいあって、プーさんや Q太郎といっぱい遊ぶことができましたが、大人になると、仕事に忙殺されてそれどころではないので、彼らの存在が厄介ごとのように描かれるんですよね。これはいろんなことに置き換えられそうな深い話ですね。
私自身もこの映画を劇場で観ようとしていた日に仕事が入ってしまい、休日出勤をしてから観に行ったので、余計に心に沁みました(笑)
なんといっても、プーさんをはじめとする動物たちの「ぬいぐるみ」感、モフモフ感がよくできています。忙しい方こそ、本作で癒されてください。
84.『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』('97)
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:マット・デイモン、ベン・アフレック
出演:ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン、ベン・アフレック
配給:ミラマックス
はじめて観た歳:39歳('22年)
才能(数学)はあるのに、どこか満たされずずっと孤独を抱えている青年(マット・デイモン)が、心理学者(ロビン・ウィリアムズ)と出会い、徐々に心を開いていく物語です。
有名な作品なんですが、私自身はつい2年前にはじめて観ました。若い頃に観ても楽しめたであろう作品ですが、今の自分だからこその視点がありますね。
たぶん、若い頃に観ていたら青年寄りの視点で観ていたでしょうが、今の私は心理学者の先生寄りの視点で観てしまいます。
83.『ブラッド・シンプル』('84)
監督:ジョエル・コーエン
脚本:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演:ジョン・ゲッツ、フランシス・マクドーマンド、ダン・ヘダヤ
配給:サークル・フィルムス
はじめて観た歳:19歳頃('02年頃)
コーエン兄弟のデビュー作です。19~20歳の頃、コーエン兄弟の映画にハマっていました。最初に観たのは『ファーゴ』で、そこから一気にハマって、DVD のボックスを買って観るほどだったんですよね。
ストーリーの本筋は、不倫からの殺人を描いたサスペンスなんですが、コーエン兄弟の作品の本質は、そこにはありません。
とにかく、映像がおもしろい作品です。当時の私はコーエン兄弟の作品に、当時ハマっていた「テクノ」と共通したものを見出したのだと思います。
BGM として、テクノが使われているというのではなく、作品を作る上での方向性が「テクノ」な感じがしたのです。
テクノは歌詞やメロディーではなく、音そのものの魅力を引き出す音楽であり、コーエン兄弟の映画は物語ではなく、映像そのものの魅力を紡いだ作品なんですよね。
82.『メメント』('00)
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
出演:ガイ・ピアース、キャリー=アン・モス、ジョー・パントリアーノ
配給:サミット・エンターテインメント
はじめて観た歳:19歳頃('02年頃)
長いこと映画を観ていて、自分が誇らしく思うことがいくつかあります。
その一つが、クリストファー・ノーランがそれほど有名でなかった頃から注目していたということです(作品の数はそれほど観ていないが)。
今のようにクリストファー・ノーラン監督が有名になる前の作品で、「なんとなくおもしろそう」と DVD を手に取って観たのですが、これがめちゃくちゃおもしろかったんですよね。
主人公は妻を殺された男で、事故のショックから10分間しか記憶が維持できない設定なんです。
クリストファー・ノーラン監督は、『TENET』('20)でも時間軸を複雑に交差させた作品を見せてくれましたが、これも同じタイプの作品です。
若い頃に観た時はすんなり理解できたはずなのに、30代になってから観返してみると、「どういうことだ?」となったのは、私の頭が衰えたからでしょうかね(笑)
81.『シャイニング』('80)
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック、ダイアン・ジョンソン
出演:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル、スキャットマン・クローザース
配給:ワーナー・ブラザース
はじめて観た歳:19歳頃('02年頃)
ベスト100の中で何度も書くと思いますが、19~20歳の頃、俳優のジャック・ニコルソンにハマりまして、彼の出演作はかなり観ました。
この『シャイニング』は忘れられませんね。私にとっては、はじめてのキューブリック作品でもありました。
ホラー映画は子どもの頃から好きで、いろいろ観ていましたが、本作の怖さは王道のそれとは一味違っていました。全体的に気持ち悪い演出の連続で、その気持ち悪さが癖になるんですよね。
もちろん、ジャック・ニコルソンの怪演もすごいです。