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落語によく出てくるアイテム
【約1100字/3分で読めます】
アップルミュージックで聴ける落語を紹介しました。
この記事では、『時そば』『抜け雀』『死神』という3つの演目を紹介しています。
3つの演目の内容を紹介していて、ふと、これらの共通点に気が付きました。
必ず出てくるアイテムがあります。
それは「お金」です。
『時そば』は、客が勘定をごまかして1文もうける話(あとに続いた者は失敗して損をした)。
『抜け雀』は、一文無しの絵師が描いた絵が1000両になる話。
『死神』は、死神を追い払う能力を手に入れた男が、その能力でもうけて、一文無しになって、最終的には1000両もうける話(そこで終わる話ではないが)。
どれも「お金」が絡んだ話になっているんですね。
もちろん、これは私が選んだ3つの演目がたまたまそうなっているだけで、お金が出てこない話もあります。
しかし、全般的に落語のお話には「お金」が欠かせない気がするんですね。
これはおそらく「お金」に普遍的な価値があるからでしょうね。
どんなに時代が変わっても、また地域が変わったとしても、「お金」には絶対的な価値があります。
だからこそ、落語の演目の多くには「お金」が出てくるのでしょう。
他にも『抜け雀』『死神』に限って言えば、「超能力」のようなものが出てくるのも共通しています。
『抜け雀』の絵師は、絵に描いた雀を本物にする能力がありますし、『死神』の男は、死神と出会い、死神が見えるようになり、それを追い払う呪文を唱えることができます。
そもそも、物語というのは、登場人物に、こういった特殊能力がある方が作りやすいというのがあるんですよね。
これは落語に限らず、マンガでも映画でもなんでもそうです。
『ワンピース』の主人公はゴム人間ですし、『名探偵コナン』の主人公は天才的な推理能力がありますよね。
また、ここまで特別な能力でなくても、落語の話を聴いていると、極端に身分の違う人が出てくるのも、よくあるパターンです。
貧乏といったら「一文無し」にまで成り下がった人が出てきますし、偉い人は武家とか大名といった、一般市民とは格の違う人が出てきますね。
「ちょっとだけ身分が違う」みたいなのは、あんまりない気がします。
これも話の作りやすさや、わかりやすさを考慮してのことなんでしょうね。
こうして考えてみると、「お金」が絡んでいて、「特殊能力」か、もしくは「極端な身分の差」がある登場人物が出てくる話を書くと、新しい落語のネタが書けるような気がしてきます。
いつか、落語のネタも書いてみたいですね。
(そのためにはもっとたくさんの落語を聴かなければならないが)
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