『原田治展』に行ってきました
札幌で開催中の『原田治展』に行ってきました。
原田治(1946~2016)は
多摩美術大学を卒業後、
アメリカでイラストを学んだ方で、
日本では帰国後の
'70年代から活躍していた
イラストレーターです。
有名なのはミスタードーナツのイラストですね。
私が子どもの頃も、キャラクターが
描かれたグッズをよく見かけました。
会場は、元・北海道四季劇場で、
今は「東1丁目劇場施設」と名前を代えて、
展示会などが催されているところです。
(今でも劇団四季の公演に使われることがある)
入口の写真を撮り忘れたので、
いきなり展示物の紹介からになります。
展示会場に入ってすぐに出てきたのが、
こちらの作品集でした。
そして、さらに進んでいくと
作者が子どもの頃に手掛けた
イラストが並んでいました。
こちらは大学時代のデッサンのようです。
色気に圧倒されます。
こちらはニューヨーク滞在中に
描かれたイラストです。
こちらもノートに描かれたイラストですね。
原田治が本格的に
イラストレーターとして活躍しはじめたのは、
雑誌『an・an』からでした。
見てください、この表紙。
カラフルな配色も含め、
和洋折衷な感じがいいですよね。
以下の写真も『an・an』に掲載されたものです。
こちらはまた別の仕事のようです。
原田治のイラストの魅力は、
このようなアメリカンテイストが
ミックスされているところにあります。
このような蛍光っぽい色は、
80年代にも流行りましたね。
雑誌の表紙が続きます。
『POPEYE』『BRUTUS』
『話の特集』『ユリイカ』
とにかく有名どころの雑誌は
ひと通り手掛けたようで、
古雑誌好きとしても感激でした。
これはまったく知らなかったのですが、
雑誌以外の表紙イラストも
手掛けていたんですね。
私の大好きなペンギンもいました。
こちらは絵本ですね。
特に気になったのが
『マザー・グース』に描かれた
タマゴのキャラクターです。
ここからは企業系の作品が
メインになります。
この暖簾がいい感じで、
ものすごく欲しくなりました。
そして、私もこの展示会を知るまで、
知らなかったのです、
原田治はポテトチップスの
パッケージイラストも手掛けていたんです。
見たことありますよね?
このポテトのキャラクター。
本当にいろんな企業にイラストを
提供していたんですね。
(展示会場では原田治のイラストを
アニメーションにした CM映像もあったが、
こちらは撮影不可)
この段ボールがめちゃくちゃ欲しかったです。
部屋に飾りたい!
原田治のイラストは
グッズ映えするというか、
このような Tシャツのプリントに
ピッタリなんですよね。
ここでようやくミスドが出てきました。
もしかしたら「これ、持ってた!」
なんていう人もいるかもしれませんね。
こちらはコージー本舗という、
化粧雑貨のメーカーのようです。
こちらのパネルには
「OSAMU GOODS」と書いてあります。
おそらく、
どこかに提供したものではなくて、
オリジナルのグッズですね。
こちらは上野動物園のグッズですね。
そして、私のテンションが
上がるやつが、またきました。
『ビックリハウス』です。
『ビックリハウス』は'74~'85年に
パルコ出版から発行されていた雑誌で、
私の好きな YMO もよく出ていましたし、
糸井重里が『ヘンタイよいこ新聞』を
連載していた雑誌です。
私の中では伝説の雑誌で、
現物ははじめて見ました。
『an・an』『POPEYE』『BRUTUS』に続き、
『ビックリハウス』まで出てくるとは。
原田治は、この時代の先鋭的な雑誌に
ひと通り関わっていたんですね。
こちらは'79年に原田治が、
安西水丸、ペーター佐藤、新谷雅弘ら
とともに立ちあげた
パレット・クラブ関連のものです。
そして、アトリエの写真も。
すごくオシャレなアトリエですよね。
こんなところで仕事がしてみたい!
立体物の展示もありました。
そして、著書の展示も。
これはいつか読まねば。
引き続き、イラストの展示です。
私はこのタマゴのキャラクターに
ひとめぼれしてしまって、
出口のところにあるグッズ販売ゾーンで、
このタマゴがあしらわれた
ミニタオルとポストカードをゲットしました。
こちらは、またグッズですね。
とにかくグッズの数がすごいんです。
原田治のグッズ紹介を
メインにした書籍もあります。
あっ、また、タマゴを発見!
タマゴのミニクッション!
欲しい!
とにかく、グッズ関連は
かわいいものばかりで、
どれも欲しいものばかりでしたね。
展示もいよいよ終盤に近付いてきました。
入り口にもあったネオンアートで、
今度はワンちゃんのやつ。
何やらありがたい言葉があったので、
撮ってみました。
いい言葉ですね。
チャップリンも似たようなことを
言っていましたね。
コミカルなシーンに
あえてせつない感じの音楽をつけて、
ユーモアには「せつなさ」も
必要であることを説いていたはずです。
「かわいい」も同じなんですね。
そして、ラストのネオンアートです。
実際に会場で観ないと
わからないことですが、
入口の女の子のネオンアートと
背中合わせになる配置でした。
展示会はこのような立体的な
ドラマ性が重要なんですよね。
いやぁ、見応え充分の展示会でした。
このあとグッズコーナーで
散財したのは
言うまでもないことでしょう。
現在、札幌で開催中の『原田治展』は
8月25日(日)まで開催中です。
その後、8月31日~10月27日には、
釧路美術館で開催予定なので、
お近くにお立ち寄りの予定のある方は
ぜひ足を運んでみてください。