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音楽レビュー『Apollo』Brian Eno(1983)音楽で宇宙を味わう
【約900字/2.5分で読めます】
【こんな人にオススメ】
・電子音楽が好き
・静かな音楽が好き
・宇宙が好き
【こんな時にオススメ】
・癒されたい
・寝る時
・遠い世界に行きたい
アンビエントの巨匠が手掛けた
ブライアン・イーノは、アンビエントの創始者であり、数々の名盤を世に送り出したプロデューサーでもあります。
アンビエント:
「環境音楽」とも言われ、’70年代にイギリスのブライアン・イーノが
提唱。一般的なポップスやロックとは異なり、最小単位のメロディーの反復によって構成される。
一番有名なアンビエントの名盤『Ambient 1: Music for Airports』('78)は、飛行場のために作られた音楽でしたが、本盤はアポロ計画のドキュメンタリー映画のために作られたサウンドトラックでした。
アンビエントには
宇宙のイメージがピッタリ
思えば、彼がドイツのクラスターと手掛けた『Cluster & Eno』('77)にも宇宙を連想させるようなサウンドを感じました。
なので、本盤のことを知った時は、ピッタリな組み合わせだと感じたんですよね。
空間の広がりを感じさせる電子音は、想像を絶する広大さを誇る宇宙空間にピッタリなイメージです。
全体的に暗いサウンドが目立つ
前述した『Ambient 1: Music for Airports』は、静けさを感じさせるサウンドでありながら、どこかに明るさを伴ったイメージがあります。
それとは逆に本盤は、宇宙のイメージに合わせてなのか、暗い印象があります。
暗闇の中で目を凝らして見えた風景を音楽で表現したような印象でしょうか。
一方で、ダニエル・ラノワのギターをフューチャーした⑧~⑪のトラックは、明るいサウンドになっています。
1枚のアルバムの中で物語のように音楽が繋がっていく感覚がおもしろいです。
【作品情報】
リリース:1983年
アーティスト:ブライアン・イーノ
レーベル:ヴァージンEGレコード
【アーティストについて】
イングランド出身。’71~'73年にロキシー・ミュージックに参加。
'74年にソロデビュー。
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