お笑い芸人を目指していた頃(6)スーツの男性の正体
先週の続きです。
浅井企画のオーディション会場に着き、
待っていたところ、
1時間ほどして、
ようやく一人の男性が現れました。
60代くらいのスーツを着た男性でした。
直感的に浅井企画の人だとわかり
「おはようございます!」
と挨拶をし、
向こうも挨拶を返してくれたはずです。
男性は稽古場の鍵を開けてくれて、
私を中に入れてくれました。
それほど広い部屋では
ありませんでしたが、
中央にステージっぽい台があり、
右手の奥にテーブルと椅子が
畳んで収納されています。
男性はテーブルのところに行って、
それを出しはじめました。
私はそれをボッーと見ていたのですが、
男性が「こっち側を持って」
というので、
一緒にテーブルを運び出すことに。
長いテーブルが二つくらい、
パイプ椅子が6脚ほどだったでしょうか。
男性と二人で設置したんですよ。
内心では
「なんでこんなこと手伝ってるんだろう」
と思いましたが、
無駄口を叩かずに手伝いました。
運び終わると男性は
じっと私の顔を見つめて、
不思議そうな顔で
「あれ? お前、
うちの放送作家じゃなかったっけ?」
と聞いてきたんです。
「いえ、違います!
オーディションを受けにきました」
と言うと、
男性は笑いながら
「そうか、手伝ってくれてありがとう」
と言ってくれました。
そうなんです。
私はオーディションを受けにきたのに、
すでに浅井企画に所属している
放送作家さんと間違われたんですよ。
ちなみに、放送作家というのは、
テレビやラジオの企画を考えたり、
コントや番組の脚本を書く人のことです。
なお、この時のスーツの男性は、
当時の浅井企画の専務だった
川岸さんという方です。
今は別の芸能事務所をやっているようで、
ネットで検索すると、
出てきました。
このホームページの
下に映ってる方がその人です。
どことなく、
欽ちゃんに似てる気がしませんか。
このホームページにも
書いてありますが、
歌手の藤圭子さんの
初代マネージャーだったそうです。
なぜ、私がこの人の名前を
知っていたのかというと、
中学生の頃に
鶴瓶師匠・ウンナンがやっていた
『いろもん』という番組に、
関根勤さんが出た時に、
何かのタイミングで、
この「川岸」という
名前が出てきたんです。
欽ちゃんが司会をやっていた
『スター誕生』で、
山口百恵のとなりでパネルを持って
入場していた人
と言っていた記憶があります。
なんで、こんなに細かいことを
覚えているかといえば、
私がビデオに録った番組を
繰り返し何度も観ていたからです。
「川岸さん」という名前は
知っていても、
顔はまったく知らなかったので、
この時は気づきませんでした。
札幌に戻ってから、
ふと、この時のスーツの
男性を思い出し、
「もしかして」と思い、ネットで
「浅井企画 川岸」と検索してみたら、
やっぱり川岸さんだったのです。
私はそんなすごい人と
マンツーマンで喋ったんだなぁと
衝撃を受けましたね。
しかも、放送作家に間違われるとは^^;
ここから、しばらく
こういうエピソードが続きます。
※お詫びと訂正
記事の中で関根さんが
『いろもん』に出演した時に、
川岸さんの名前を出していた
と書きました。
ネット上にその放送回が
転がっていたので、
確認したところ、
その話は出てきませんでした。
たぶん、2003年くらいの
年末年始に放送された
鶴瓶師匠、ナンチャン、
キャイ〜ン・天野が司会を務めた
特番に関根さんが出演された時に
川岸さんの話をしていたと思われます。
* * *
いつも読んでいただき、
ありがとうございます。
書いてほしい記事の
リクエストを募集しています。
「こんな記事が読みたい」
「○○についてわかりやすく解説してほしい」
「宿題の作文やレポートの代筆(笑)」
などなど
ご要望がありましたら、
ぜひ、以下の記事のコメント欄にて
リクエストしてください。
得意分野は
映画、音楽、本、マンガ、
テレビ番組、ゲーム、
書籍の紙面構成、文章術です。
お応えできるリクエストには
全力でお応えします!