振り返れば俺がいる(112・終)マンガについて(その16・終)お気に入りの10作
――長く続いてきた「マンガ編」も今回が最後です。そして、インタビューもこれが最後となります。
これで最後なんですね。長いようであっという間でした。
(しみじみ)
――最後に、いっき82さんが選ぶお気に入りのマンガ10作を教えてください。
まず、小学~中学時代にリアルタイムで読んでいた『忍空』は外せません。
①『忍空』桐山光侍(’93~’95)
原作とは異なるアニメ版も含めて、この作品で描かれた唯一無二の世界観が好きですね。
主人公の風助をはじめ、個性的なキャラクターたちも忘れられません。
②『バクマン。』大場つぐみ、小畑健(’08~’12)
自分も子どもの頃にマンガ家になるのが夢だったことがあるので、余計に感情移入してしまう内容でしたね。
マンガへの情熱が詰まった青春ストーリーは、何度読んでも胸が熱くなります。
③『モジャ公』藤子・F・不二雄(’69~’70)
ここに挙げる10作の中では、一番最近に読んだ作品ですが、これも何度読んでもおもしろい作品ですね。
子どもの頃から『ドラえもん』なんかも読んでいましたが、大人になってから、こんなに藤子・F・不二雄作品に惹かれるとは思いもしませんでした。
ブラックユーモア溢れるコメディーが最高なんですよね。
④『20世紀少年』浦沢直樹(’99~’07)
子ども時代の懐かしい感じと SF、ミステリーの要素が同居したおもしろさがたまりませんね。
実は、これはまだ1回しか読んでいなくて、今も読み直したくてうずうずしているところです。読みはじめると止まらないので、時間のある時にじっくり付き合いたいマンガですね。
⑤『人形草紙あやつり左近』写楽麿、小畑健(’94~’95)
『忍空』と同じく小学~中学時代にリアルタイムで読んでいた『ジャンプ』作品ですね。
和の世界観とミステリーが合わさった作風がいいですね。何気に小畑健の画風に親しんだのも、この作品が最初だったりします。
⑥『COPPERS』オノ・ナツメ(’08~’09)
『バクマン。』『20世紀少年』と同じく、大人になってからハマったマンガですね。
オノ・ナツメは、他にも『ラ クインタ カーメラ』『さらい屋五葉』も好きですが、一番読み返しているのは『COPPERS』ですね。
全2巻という短さも気軽に読み返せる良さです。
⑦『ワンピース』尾田栄一郎(’97~)
ベタですけど、やっぱり『ワンピース』も外せません。
最近は読めていないですが、いずれまとめて読もうと、楽しみにしています。
⑧『ハンター×ハンター』冨樫義博(’98~)
これも学生時代から読み続けているマンガですね。
ある意味、『ワンピース』以上に、いつ完結するのか読めないマンガですが、ここまできたら最後まで読みたいと思っています。
⑨『アウターゾーン』光原伸(’91~’94)
小学生の頃に『ジャンプ』で読んでいたマンガですね。大人になってから全巻買いました。
『世にも奇妙な物語』的な短編が続く作品で、こういうのも何度も読み返してしまいますね。
⑩『鉄腕アトム』手塚治虫(’51~’68)
『アトム』は中学時代から読んでいますが、いまだに全巻揃えておらず、最後まで読めていないんですよね。
そろそろ全巻読んでみたいです。『アトム』を読むと、平和で、のどかな時代を思い出すんですよね。たぶん、この作品が描かれた時代がそういう時代だったのだと思います。
――これまでのインタビューに出てきたものから、そうでないものまで、いっき82さんらしい幅広いラインナップですね。
そうですね。自分ならではのチョイスという感じがします。
――インタビューはこれで最後です。全112回にわたって、お送りしてきましたが、自分で自分にインタビューするのは、いかがでしたか。
大変、刺激的な体験でした。また、機会があったら、インタビューしてください。待っています。おつかれさまでした。
――長い間、おつかれさまでした。ありがとうございました。
(「マンガについて」おわり)
長く続けてきた『振り返れば俺がいる』は、これで終了です。
バカな企画にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。