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好きな映画監督ベスト10・前編(私選)
※3000字以上の記事です。
お時間のある時に
お付き合いいただけると嬉しいです。
映画関連の記事で書いてみたいのが、「監督」別に取り上げた作品の紹介です。
ところが、私は映画監督をいろいろ知っていても、すべての作品を観たことがあるという方がいなくて、そういう記事を書けないでいます。
現時点でできるのは、自分が好きな映画監督を紹介することですね。
特にお気に入りの監督を挙げてみました。
※太字が観たことのある作品
10.ティム・バートン
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’58年、アメリカ生まれ。現在はイギリス在住。
ティム・バートン監督は、学生時代にディズニーの奨学金を受けて、アニメーションの勉強をしていました。その後、ディズニー・スタジオに実習生として入り、初期の短編作品はディズニーで製作されています。
ホラーコメディ『ビートルジュース』('88)で注目を集め、『バットマン』('89)の監督への起用につながりました。
『シザーハンズ』('90)、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』('93/製作・原案)、『チャーリーとチョコレート工場』('05)といった、個性的なゴシックホラーテイストを得意とする監督です。
【監督作品】
ヴィンセント(1982)
フランケンウィニー(1984)
ピーウィーの大冒険(1985)
ビートルジュース(1988)
バットマン(1989)
シザーハンズ(1990)
バットマン・リターンズ(1992)
エド・ウッド(1994)
マーズ・アタック!(1996)
スリーピー・ホロウ(1999)
PLANET OF THE APES/猿の惑星(2001)
ビッグ・フィッシュ(2003)
チャーリーとチョコレート工場(2005)
ティム・バートンのコープスブライド(2005)※マイク・ジョンソンとの共同監督
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007)
アリス・イン・ワンダーランド(2010)
ダーク・シャドウ(2012)
フランケンウィニー(2012)
ビッグ・アイズ(2014)
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2016)
ダンボ(2019)
【特にお気に入りの一本】
9.山崎貴
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'64年、長野県生まれ。
'86年、映像制作プロダクション「白組」に入社。
伊丹十三監督の作品で、特撮やデジタル合成を担当。
'00年、『ジュブナイル』で初監督。
初期から CG を使った作品を手掛けており、その技術が『ALWAYS 三丁目の夕日』('05)でも応用されました。この監督の作品は、やはり、実写と CG を違和感なく組み合わせた映像に魅力を感じます。
地味なところですが、どの作品もシーンのつなぎ方に工夫が感じられておもしろいです。
【監督作品】
ジュブナイル(2000)
リターナー(2002)
ALWAYS 三丁目の夕日(2005)
ALWAYS 続・三丁目の夕日(2007)
BALLAD 名もなき恋のうた(2009)
SPACE BATLLE SHIP ヤマト(2010)
friends もののけ島のナキ(2011)※八木竜一との共同監督
ALWAYS 三丁目の夕日'64(2012)
永遠の0(2013)
STAND BY ME ドラえもん(2014)※八木竜一との共同監督
寄生獣(2014)
寄生獣・完結編(2015)
海賊とよばれた男(2016)
DESTINY 鎌倉ものがたり(2017)
アルキメデスの大戦(2019)
ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019)※総監督
ルパン三世 THE FIRST(2019)
STAND BY ME ドラえもん 2(2020)※八木竜一との共同監督
GHOST BOOK おばけずかん(2022)
【特にお気に入りの一本】
8.森田芳光
1950~2011。神奈川県出身。
'81年、『の・ようなもの』で長編映画監督デビュー。
シリアスからコメディー、アイドル映画、恋愛映画、ホラー映画と幅広い作品を手掛けました。
'11年に逝去し、'12年に公開された『僕達急行 A列車で行こう』が遺作となっています。
この監督の作品は、まだそれほど多くは観ていませんが、どの作品も落ち着いた画の作りが、とても好きです。
画面のどこに魅力を感じるのか、今はまだうまく言葉では表せませんが、森田監督の作品を観ると、監督したのを知らなくても気づけるくらいだと思います。
【監督作品】
映画(1971)
遠近術(1972)
水蒸気急行(1975)
ライブイン・茅ヶ崎(1978)
劇的ドキュメント レポート'78~'79(1979)
の・ようなもの(1981)
シブがき隊 ボーイズ & ガールズ(1982)
(本)噂のストリッパー(1982)
ピンクカット 太く愛して深く愛して(1983)
家族ゲーム(1983)
ときめきに死す(1984)
メイン・テーマ(1984)
それから(1985)
そろばんずく(1986)
悲しい色やねん(1988)
キッチン(1989)
愛と平成の色男(1989)
おいしい結婚(1991)
未来の想い出 Last Christmas(1992)
(ハル)(1996)
失楽園(1997)
39 刑法第三十九条(1999)
黒い家(1999)
模倣犯(2002)
阿修羅のごとく(2003)
海猫(2004)
間宮兄弟(2006)
サウスバウンド(2007)
椿三十郎(2007)
わたし出すわ(2009)
武士の家計簿(2010)
僕達急行 A列車で行こう(2012)
【特にお気に入りの一本】
7.大根仁
'68年、東京都生まれ。
’00年代から深夜ドラマの演出を多く手掛け、’11年に『モテキ』で映画を初監督。
大根監督は、堤幸彦監督(『金田一少年の事件簿』『ケイゾク』など)が見出しただけのことはあって、とても個性的でおもしろい映像を作る監督です。作品ごとの世界観に合わせて、音楽や画面の質感を変えているのですが、そこはかとない「大根感」が感じられます。
【監督作品】
モテキ(2011)
恋の渦(2013)
バクマン。(2015)
DENKI GROOVE THE MOVIE?~石野卓球とピエール瀧~(2015)
SCOOP!(2016)
奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017)
SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018)
【特にお気に入りの一本】
6.スタンリー・キューブリック
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1928~1999。アメリカ出身。
'53年、『恐怖と欲望』で映画監督デビュー。
プロデューサーの意向が強く反映されるハリウッドの映画製作に嫌気がさし、'61年にはイギリスに移住しましたが、以降もハリウッド資本で映画製作を続けました。
『2001年宇宙の旅』('68)、『時計じかけのオレンジ』('71)、『シャイニング』('80)など、幅広いジャンルにおいて芸術性の高い作品を残しています。
'99年に逝去し、同年に公開された『アイズ・ワイド・シャット』が遺作となりました。
キューブリックの作品は、ストーリーが難解なものが多いのが特徴的です。その難解さゆえに、哲学的なテーマさえも感じさせますが、個人的には、映像作品として、その完成度の高さに何よりもの魅力を感じます。
【監督作品】
拳闘試合の日(1951)
空飛ぶ牧師(1951)
恐怖と欲望(1953)
海の旅人たち(1953)
非情の罠(1955)
現金に体を張れ(1956)
突撃(1957)
スパルタカス(1960)
ロリータ(1962)
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったのか(1964)
2001年宇宙の旅(1968)
時計じかけのオレンジ(1971)
バリー・リンドン(1975)
シャイニング(1980)
フルメタル・ジャケット(1987)
アイズ ワイド シャット(1999)
【特にお気に入りの一本】
※後編に続く
(記事が6000字を超えたので、
分割しました(^^;)
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