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ジャズと私(4)EGO-WRAPPIN'の快進撃
【約800字/2分で読めます】
前回の記事で音楽番組『FUTURE TRACKS』('98~'02)の話が出てきたので、ついでにこの話もしておきましょう。
時代的には話が前後しますが、高校3年の秋('00)に『FUTURE TRACKS』を知って、毎週観るようになりました。
番組では、毎回「週間クラブ系インディーズチャート」というものがランキング形式で紹介されていたのです。
このランキングは、番組に協力していた CD ショップや配信のダウンロード数を集計した番組独自のものでした。
私が番組を観はじめた頃、ランキングで何週にもわたって、1位に君臨し続けていた作品がありました。
それが EGO-WRAPPIN'(エゴラッピン) の『色彩のブルース』だったのです。
のちにメジャーで活躍するリップスライム、ケツメイシ、キック・ザ・カン・クルーといったアーティストたちも、ランキングの常連でした。
この顔ぶれからもわかるように、当時のクラブミュージックはヒップホップが全盛の時代だったんですよね。
そんな中で、エゴラッピンが放つジャズは異質な存在でした。
だからこそ、何週にもわたって1位を獲得し続けたのでしょう。
はじめて『色彩のブルース』を聴いた時は、「これがクラブミュージックなの?」と違和感がありました(実際、エゴラッピンはクラブを中心に活動していた)。
ところが、曲自体がいいのもあって、何週も聴き続けるうちにハマっていったんです(名曲はジャンルを超越する)。
『色彩のブルース』は、'01年にメジャーでも発売され、オリコンの週間チャートで15位まで昇りつめるほどのヒット曲となりました(このタイミングで私も CD を購入した)。
高校生の頃に聴いていた時は、この曲がメジャーでも通用するとは思いもしていなかったので、エゴラッピンの快進撃はまったく想定外でしたね。
ジャズのことなんてまだまだなんにもわかっていない時代でしたが、エゴラッピンの楽曲も私の中では、ジャズの入り口の一つでした。
(続く)
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