シェア
いっき82
2025年2月3日 05:55
【約1800字/4.5分で読めます】'80年代に藤沢周平が新聞で連載大変人気のある作品で、'90年代には宝塚歌劇団が舞台化、'00年代にはテレビドラマや映画にもなっています。しかし、作者は新聞で連載していた当時、「なかなかおもしろくならない」と悩んでいたようです。今いち手応えを感じられなかった作者が、本作に自信を持ったのは、単行本として本作が一つにまとまった時のことでした。確かに、
2024年1月27日 06:31
山本周五郎とは山本周五郎(1903~1967)の短編集です。山本周五郎は、1926年から活動していた作家で、おもに時代小説、大衆小説の分野で活躍しました。大河ドラマにもなった『樅ノ木は残った』('54~'58)黒澤明監督が’65年に映画化した『赤ひげ診療譚』('58)(映画のタイトルは『赤ひげ』)などの代表作があります。'88年には彼の名を冠した「山本周五郎賞
2023年1月3日 05:45
謎に包まれた江戸時代の絵師たち喜多川歌麿は、江戸時代の浮世絵師です。生年は1753(宝暦3)年、没年は1806(文化3)年。一般的にはこう言われていますが、詳しい生年や出生地、出身地については不明で、生年については、亡くなった年の数え歳からの逆算で想定されたものです。歌麿に限った話ではなく、このように江戸時代の絵師は、経歴が不詳の方が多いんですね。特に有名な
2022年2月11日 07:26
対照的な秋山親子戦後を代表する時代小説家、池波正太郎の人気シリーズ『剣客商売(けんかくしょうばい)』の第二巻です。このシリーズは、老剣客・秋山小兵衛(あきやまこへえ)を主人公とする連作短編小説です。’72~’89年に『小説新潮』で連載されていました。秋山小兵衛は、60代で隠居生活を送る身でありながら、「おはる」という40歳以上も年下の妻を持つ、モテモテの男です。