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書籍レビュー

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2025年1月の記事一覧

書籍レビュー『1954 史論―日出ずる国のプロレス』小泉悦次(2024)日本のプロレスを作ったのは力道山だけではない

書籍レビュー『1954 史論―日出ずる国のプロレス』小泉悦次(2024)日本のプロレスを作ったのは力道山だけではない

【約1400字/4分で読めます】

ドラマ『極悪女王』がきっかけで
妻がプロレスにハマったこうなってくると、私もプロレスのことが知りたくなってきます。

もともと10代の頃は、毎週、テレビでプロレスを観ていたので、まったく知らないわけではないですが、その前の時代の話はそれほど知らないんですね。

そんなことが気になっていた時に、書店で見つけたのが本書でした。

戦前・戦後の時代に、わが国でどのよう

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書籍レビュー『われはロボット』アイザック・アシモフ(1950)ロボットに心はあるのか

書籍レビュー『われはロボット』アイザック・アシモフ(1950)ロボットに心はあるのか

【約1600字/4分で読めます】

SF のビッグ3の一人、
アイザック・アシモフの初期短編集なんですが、短編集といっても、それぞれのストーリーは、同じ世界の出来事であり、連作短編の趣きもあります。

この作品がのちの長編『鋼鉄都市』('64)に繋がっていたり、続編の短編集『ロボットの時代』('64)もあり、アシモフの入門編としても最適な短編集とも言えるでしょう。

すべての物語はロボ心理学者、ス

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