マガジンのカバー画像

書籍レビュー

87
書籍レビューをまとめたマガジンです。
運営しているクリエイター

2024年3月の記事一覧

書籍レビュー『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』堀内都喜子(2020)よく働き、よく学び、よく遊び、よく眠るフィンランドスタイル

書籍レビュー『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』堀内都喜子(2020)よく働き、よく学び、よく遊び、よく眠るフィンランドスタイル


最近、北欧が熱い!個人的に北欧は最近、
気になっている地域なんですよね。

昨日紹介したゲーム
『It Takes Two』は、
スウェーデンのゲームですし、

以前紹介した映画『ラム』は、
アイスランドが舞台の
作品でした。

(制作はアイスランド、
 スウェーデン、
 ポーランドの合作)

近年、私が気に入っている
フライングタイガーという
雑貨屋さんは
デンマーク発祥のお店です。

そんな

もっとみる
書籍レビュー『1989年のテレビっ子』戸部田誠(2022)'70~'90年代のバラエティ(お笑い)史

書籍レビュー『1989年のテレビっ子』戸部田誠(2022)'70~'90年代のバラエティ(お笑い)史

※3000字近い記事です。
 お時間のある時に
 お付き合いいただけると嬉しいです。

誰にでも手に入る情報を
もとにしつつ、
誰も書いていないこと著者は私と年代が近く、
この本で書かれていることも、
私が10代の頃から
追ってきたような話しでした。

ですから、「今さら」
という感じもあったのですが、

読みはじめてみると、
思いのほか、夢中になって
読んでしまいました。

改めて、
「自分はあ

もっとみる
書籍レビュー『漢方水先案内』津田篤太郎(2015)じっくり向き合う東洋医学

書籍レビュー『漢方水先案内』津田篤太郎(2015)じっくり向き合う東洋医学


知る人ぞ知る
「シリーズ ケアをひらく」「シリーズ ケアをひらく」の
一冊です。

同シリーズは、
医学専門出版社である
医学書院が

一般の人にも読める
読みものとして、
さまざまな「ケア」のことを
取り上げた書籍です。

2019年にはシリーズ全体として、
毎日出版文化賞を
受賞していますし、

シリーズの中でも、
大宅壮一ノンフィクション賞、
新潮ドキュメント賞、小林秀雄賞、
大佛次郎論壇

もっとみる
書籍レビュー『日本沈没』(1973)日本がなくなる時、日本人は何を思うか

書籍レビュー『日本沈没』(1973)日本がなくなる時、日本人は何を思うか

日本の SF 御三家・
小松左京をはじめて読む著者の小松左京は
日本の SF 御三家と称される
大家の一人です。

(他の二人は星新一、筒井康隆)

小松左京の作品は、
はじめて読みましたが、

非常に高度な科学の話が
わかりやすく書かれており、
最後まで楽しく
読むことができました。

本作は氏の代表作であり、
長年にわたって、
さまざまな映像作品にも
なっています。

近年は、TBS の日曜劇

もっとみる
書籍レビュー『文明崩壊 滅亡と存続を分けるもの』ジャレド・ダイアモンド(2005)古代と現代を結ぶ環境問題

書籍レビュー『文明崩壊 滅亡と存続を分けるもの』ジャレド・ダイアモンド(2005)古代と現代を結ぶ環境問題

※3000字近い記事です。
 お時間のある時に
 お付き合いいただけると嬉しいです。

古代と現代を結ぶ環境問題この本を紹介するのは、
なかなか骨が折れます。

というのも、上下巻で
1000ページ以上ある本なので、
書いてあることも広範囲に
わたっているのです。

こういう本こそ、
友達に話すような
軽い感覚で書くのが
いいでしょうね。

まずは、著者の
ジャレド・ダイアモンドについて
お話しし

もっとみる