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水原氏の事件に思うこと

連日報道されているこの事件。様々な見解が様々な評論家から述べられているが、実はこれ、桁が大きいだけで実は意外と身近な、特にサラリーマンやってる人なら割とありがちな事案ではなかろうか。
そう、横領である。経理担当がある日突然会社をクビになった。社内でこんな話を聞いた経験ある人、少なからずいるだろう。
横領する理由は様々だが、中でもギャンブルは最も多いのでは無いかと思う。おそらく、最初は出来心で千円から始めて、バレないと味をしめて五千円、一万円と桁が増え感覚が麻痺して10万、100万と繰り返し抜き取るようになる。こうなると、さすがに会社も桁がおかしいと気付き、詰みになる。
人間の心理とは実に恐ろしいもので、このサイクルの最中は万能感に満たされている。特に他人からの金を預かるなどすると、良からぬことを想像するものだ。かくいう私も集金業務を行なっていた頃「ちょっと足りなくなったら、この集めたお金を借りて、後で自分の口座から引き出して戻したらいいんじゃない?」と考えたことがある。当然のことながら実行には移していないが、これくらいのことは考えるのである。
きっと水原氏も最初は出来心でちょろまかす程度だったのだろう。しかも、大谷さんがお金に執着がないことをいいことに、打ち出の小槌の如く使えるだけ使った。そして詰んだ。大きな光には同じ位の影がある。そう感じずにはいられない事件だった。

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