楽しめる数を増やす
人間の記憶は都合の良いもので、ネガティブなものはいつの間にか消えるらしい。だから、大抵は良い出来事のみいつまでも残る。これは神が人間に与えた最大のプレゼントだと思う。
パワハラを受けていたときに言われた言葉、やられた行動は何となく覚えているものの、加害者側の顔や声は殆ど覚えていない。正直今となってはいい思い出として酒のツマミにでもなればいいし、何なら脚色して話すことも出来る。少し話は逸れるが、面白い芸人さんのエピソードはこれを誰にでもわかるようにし、どうすれば万人にウケるのかを必死になって考える。芸人さんの凄さはここにあると思う。これを生業にすること自体、オレは考えられない。
自信喪失すると、そのパワハラされた行動がいつまでも脳裏から消えない。その上司の名前、役職、声色、いつまでも離れずその人の人生に付き纏う。そう考えると全く健全では無いし、与えられた自分という存在を裏切り続けることになる。果たしてそれで良いのか?
どんなに傷ついても、その先の行動次第でその傷を癒せるか、化膿させるかが決まる。化膿させない為にもとりあえずは行動してみる。そうすると楽しめる数が増える。その人次第でそれは大きく増減する。出来ることなら、大きく数を増やしたいものだ。