ある "たましい" の救済の物語 〜 ばってん少女隊 アルバム『九祭』に乗せて 〜⑪
第四章 "あわい"へふたたび
第十一夜 " 虹の湊 " 〜あの夏は永遠だった〜
ワタシたちの他には、何もなかった。
いや、「時間」もあった。
永遠かとも思われる時間。
ワタシたちのあいだには、距離があった。
なにも、誰も埋めることのできない距離。
それは、もしかしたら「永遠」だったのかもしれない。
あの夏、確かにワタシたちは、そこにいた。
青春の1ページ。
夏の日差しに溶けていった、あの日。
このままでもいい、とも思った。
時間も、距離も、永遠に近づかないまま。
追いつかないまま。
でも、やっぱり…
あの夏は「瞬間」だった。
風船のように "パン" と弾けた。
永遠だと思ってたけれど、過去は過去。
今はもうない。
でも、やっぱり…
あの夏の感触は、確かにワタシの身体に、ココロに残っている。
忘れてはいない。
思い出せなくなっていただけ。
でも、今は思い出してしまった。
あの、祭囃子のせいだ。
人生は一度きり。
このままじゃ、まだ夏は終われないよね。
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#虹の湊 #九州
※ 歌詞の解釈、ストーリーは、公式見解とは一切無関係です。全てはアルバム『九祭』を聴いた、この文章の作者の妄想であり、感想です。
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