ある "たましい" の救済の物語　〜ばってん少女隊アルバム『九祭』に乗せて〜⑨

2024年3月20日 13:27

第三章　原点への旅

ここはふるさと。
ワタシの原点。
子供の頃からずっと、もう記憶にある限り、なんにも変わらない。
火山も、緑も、海も、日差しも、風も。
みんなあの時のまま。

昔はそれがひどく退屈だった。
でも今は、それがいちばんだとわかる。
　ー　昔…？今…？　ー
ワタシ、何を言ってるの？
ずっとここにいるのにね。

波の音が聞こえる。
なんでも分かり合えてるいつもの友達。
みんなで大汗をかいてたどり着いた天文館をぬけると、そうあの「しろくまかき氷！」
これこれ！
この日常が何より幸せ。

指宿の浜、沈む太陽。
大自然に囲まれてると、自分の悩みなんてちっぽけだな。
何にも解決したわけじゃないけど、ほんとにちっぽけだ。

こうやって明日もきっとまた、幸せで当たり前の日常なんだよ。

想定の遥か斜め上のことだって起きたりもするけれど、この土地なら、この仲間となら、きっと大丈夫。
他にはなんにもいらない。
ワタシの旅は、始まったばかりなんだから。

※　歌詞の解釈、ストーリーは、公式見解とは一切無関係です。全てはアルバム『九祭』を聴いた、この文章の作者の妄想であり、感想です。