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勉強初心者に本居宣長が教えたこと2

以下の文章は『勉強初心者に本居宣長が教えたこと。』の続きです。

『うい山ぶみ』Q&A

国学の内容は全部勉強しないといけないの?

生徒「内容が多すぎて全部勉強できる気がしません」

宣長「国学で学ぶ内容はどれも興味深く、全部勉強できるのが一番いいのはもちろんです。しかし、時間には限りがあり、そのすべてを完璧に学ぶことはできないでしょう。
なので一つのジャンルを決めて、まずはその一つをしっかり学ぶのが良いでしょう」

じゃあ一番に勉強すべきジャンルはなに?

生徒「やっぱり何から手を付けていいかわかりません。最初に勉強するべきジャンルを教えて下さい!」

宣長「まずは道の学問から始めるのが良いでしょう。道の学問とは日本に古来から伝わる道徳を学ぶことです。そしてその道は『古事記』『日本書紀』の二つの本から学ぶことができます。
とても難しい本ですが、今は現代語訳されたものや、漫画もあるのでそこから始めるのも良いでしょう」

生徒「それだけで良いんですか?」

宣長「もちろん、他にも勉強するべき本は沢山あります。『日本書紀』の後に続く『続日本紀』や『三代実録』などの歴史書も重要です。
まとめて『六国史」と言いますが、日本史の授業にも出てきますよ。あとは私が書いた『古事記伝』などの解説書もよく読んで下さい」

なぜ道の学問を一番に学ぶのか?

生徒「なぜ道の学問が一番なんですか? 正直、難しすぎる気がします」

宣長「国学は日本の昔のことを学ぶ学問です。しかし、日本の歴史や文学には儒教など、中国の考え方が沢山混じっています。
そのため、純粋な日本を知るためには、歴史や文学の中にある外国の考え方と、日本古来の考え方を見分けられるようになることが必要です。
これらの本を通して日本古来の道を学ぶことで、日本と外国の違いに気づけるようになりますよ」

復習しましょう

1、国学の内容は幅広いので、まずは一つのジャンルを決めて勉強しましょう。

2、まずは道の学問から始めましょう。『古事記』や『日本書紀』『古事記伝』などの本が重要です。

3、道を学ぶことで、日本古来の考え方と外国の考え方を見分けられるようになりましょう。

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