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Vtuberはボカロ界の救世主かもしれない

こんにちは。
ボカロ大好き、Vtuber大好きなikkaと申します。


ファン歴としては、
ボカロは2011年からずっと聞いていて、
Vtuberにハマって半年というところです。

ボカロはオワコンだと言われた2014〜15年代。

しかし、
現在では、初音ミクは、
誰もが知っている国民的大人気アーティストと認識され、ボカロ曲はスーパーや飲食店でも聞ける時代になりました。


ここまでの人気の回復、増加には、
若年層のファンの増加があると考えています。

tiktokといったSNSでボカロ曲が流行ったこと、
アプリゲーム「プロジェクトセカイ」のヒットなどの要因により、若年層のボカロファンがかなり増えてきている印象を受けます。

最近、若年層に対して
ボカロ人気が出てきている理由の一つとして、
「Vtuber」の影響が考えられます。

そんなVtuberとボカロの関係性について、
今回語っていきます。


過去の「ボカロと歌い手」の対比となる関係性

まず、この話題に入る前に、
過去の二次創作の歴史として、歌い手が出てきた時代の話から始めさせていただきます。

歌い手は、ボーカロイド曲を歌う歌手として活躍しています。そうして、ボカロの二次創作の幅が広がり、ボーカロイドの曲を"人"が歌うことで、オタクジャンルに強い人達以外の、世間一般の人々にも、ボカロを知る機会を与えてきました。

私も初めてボカロを知ったきっかけは、そらるさんのカゲロウデイズであり、歌い手きっかけでボカロに出会う人もしばしば見かけます。

歌い手は、
ボカロの普及に対し、大いに貢献してきた
と言えると私は思います。


逆に、歌い手側としては、
有名なボカロ曲を歌えば、自分の歌ってみた動画が再生されやすくみんなに聞いもらえる確率が高くなり、有名になれるチャンスになり得ます。

ボカロと歌い手の関係は、まさにwin-winの関係であり、
最近この関係性が、Vtuberにも波及しているところが注目ポイントです。


これまでの過去のほとんどのケースでは、
あるボカロ曲が人気になる→その曲を歌うことで歌い手の人気が出る

といったように、
ボカロ曲やボカロpさんの人気が先行するケースが多く見受けられました。


しかし、Vtuberの場合は逆のパターンが多く見受けられます。

というのも、大手Vtuber事務所に所属するVtuberは、 YouTubeチャンネル登録者数10、100万人という方が沢山います。

Vtuberの中には、事務所のネームバリューが先行し、デビュー前から登録者やフォロワーが伸びることでプレッシャーを感じるという人もいるくらいです。それだけ、大手Vtuber事務所のブランド力が高いのです。


これにより、
人気なVtuberがボカロ曲を歌う→これまで埋もれていたボカロの神曲が発掘され、バズる

といった、Vtuberが先行するというパターンが生まれているのです



想像があまりできないという方は、
歌い手とボカロの関係で当てはめると、
まふまふさんとカンザキイオリさんの「命に嫌われている」との関係を想像してもらうと理解しやすいかと思います。

カンザキイオリさんが作曲した「命に嫌われている。」は、
2017年ニコニコ動画に投稿され、多くの歌い手にカバーされることで人気が広がりました。


そして、昨年2020年の紅白歌合戦では、
まふまふさんが初出演し、
"歌い手が紅白歌合戦に出演した"したという歴史的な瞬間に選ばれた曲が「命に嫌われている。」でした。死生観や社会に対する疑念、反抗を描いた歌詞に共感、感動した人も多いのではないでしょうか。


お茶の間に轟かせたその音楽は、
ボーカロイドという存在を知らない人にも耳に届き、歌い手がボカロ曲の注目を集めた、素晴らしい活動だと私は思います。

※参考記事


しかし、先程述べた通り、
このようなボカロ曲よりもアーティストが先行するパターンは、
歌い手の中ではあまり多くなかったわけですが、Vtuberの場合はよく見かけることなのです。

そんなVtuberが、
ボカロの曲や文化、歴史の認知に貢献した言える
私が個人的に驚いた事例
を2つほど紹介します。


①非公式が公式になった瞬間

みなさん、ボカロPさんのwotakuさんをご存知でしょうか。
独特なダークな雰囲気とズドンと響く強い音、そして中毒性のある音楽は、多くの人を虜にし、今大注目のボカロpさんです。


そんなwotakuさんですが、2年前にこんな曲を作っています。

タイトルは、DOGMA【シスター・クレア非公式イメージソング】


シスター・クレアさんは、にじさんじ所属のVtuberさんであり、チャンネル登録者は現在41.5万人という人気っぷりです。


シスター・クレアさんの一番再生回数が多い動画を検索すると…

DOGMA【シスター・クレアオリジナルソング】

なんと、watakuさんが非公式として投稿した「DOGMA」が、
シスター・クレアさんの本人に届き認められ、
ご本人が歌うことで"公式ソング"なったのです。

再生回数は、なんと現在857万回!!!!!

Vtuberが、
ボカロ曲、ボカロpの認知を広めた、とても印象的な事例でした。

またエモいポイントが、MIXも外部に頼むのではなく、作曲者ご本人のwotakuさんが行っているんですよね…
自分の曲は自分が一番知っている、そして、wotakuさんご本人がシスター・クレアさんの魅力を最大限に引き出したからこそ、この再生回数に繋がったのだと私は考えています。


また昨日、最近話題のにじさんじEN所属Vtuber
ルカ・カネシロさんが、
wotakuさんの「マフィア」をカバーし注目を集めています。


ルカは、マフィアのボスという設定で、この曲にぴったりですね!
普段は英語で配信されていますが、今回のカバーでは日本語で挑戦されています。

昨日投稿されたところなのですが、
なんと再生回数、1日で50万再生!?!?
1日でですよ!?

恐ろしい…一度聞いてもらえるとわかるのですが、めちゃめちゃかっこいい。いつもの天然純粋ふわふわマフィアの少年が、歌うとこんなにカッコ良くなるのか…ギャップにも驚きました。

確実に、wotakuさんの本家のマフィアも伸びていくことでしょう。
(ここまで語っておきながら恐れ多いですが、実は、wotakuさんの曲を昨日初めて知りました…)

私みたいな人がいっぱい出てくるだろうなと思い、記事にした次第です。wotakuさんの素晴らしい曲、もっと知れ渡ってほしいです!!
(この曲については、また後日さらに触れていこうと思います。)

もし、この記事を読んでくださっているボカロpさんがいらっしゃいましたら、
自分の曲や存在を知ってもらうチャンスとして、Vtuberにアピールしてみるというのも今の時代において有効かもしれません。

今後の活動の参考になれば幸いです。
※もちろん、個人的にDMを送るような迷惑行為はダメですよ!それぞれのVtuberさんの専用ハッシュタグを活用しましょう。結構エゴサしてくれていますよ。


②ボカロp トーマさん、椎名もたさんの名曲の人気を復活させた、にじさんじ

最近、よく疑問に思うことがあります。

10年前、私は自分の好きなボカロ曲を探すために、ニコニコ動画を利用して探しに探しまくっていました。

あれから10年が経過し、
ネットには追いきれないほどのボカロ曲が存在するようになりました。

最近の若年層の人たちは、どうやって昔のボカロ曲に出会っているのでしょうか???

おそらく、多くの若年層の方は、Youtubeを利用し、関連動画を見てボカロの知識をつけているとは思うのですが・・・

最近、新曲を投稿されていないボカロpさんの曲や、ニコニコ動画にしか存在しない動画をどうやって見つけるのか…昔と比べて、古き良きボカロ曲に出会うことは難しいと考えられます。

そんななか、現れたのが”Vtuber”でした。

大手Vtuber事務所、「にじさんじ」公式のYoutubeチャンネルの、動画再生回数、第1位の動画を見てみましょう。

ヤンキーボーイ・ヤンキーガール -《楓刀京明千葛》Cover


なんと、トーマさんの名曲「ヤンキーボーイ・ヤンキーガール」なのです。
こちらのボカロ曲、本家が投稿されたのは2013年。


現在、トーマさんはボカロpとして活動していません。
(Gyosonという名義で、音楽活動はされているようです。)

トーマさん名義でニコニコ動画に 最後に曲が上がってたのは 2013年4月。
もうすぐで9年が経過しようとしています。

そんな、9年も昔に流行った曲をカバーした動画が、にじさんじで最も再生された動画なのです。

これは、時代が移り変わっても、変わらず素晴らしい曲として評価され続けている証拠だと思います。

そして、今の時代の人気を誇る、にじさんじのみなさんがカバーすることによって、若年層の方々に昔のボカロの名曲を知ってもらえるようになっているわけです。

昔からのボカロファンとしては、
この事実を知った時は、涙が出るほど嬉しかったです。



ここでもう一つ、取り上げたい名曲があります。
椎名もたさん(ぽわぽわp)の「Q」です。

Q - 《楓刀京明雨葛》Cover

現在の再生回数は999万回。1000万回目前です。

本家動画が投稿されたのは、2013年。
こちらも同じく、9年前の作品です。


椎名もたさんが、最後にこの世に残したボカロ曲は2015年7月。
この曲が、彼の遺作となりました。


椎名もたさんの作る曲が大好きだった私は、
当時、彼が亡くなったことを知り、悲しみに暮れました。

彼から新しい曲が生まれることは、もうないのです。

しかし、こうやって誰かの心の中で、ボカロ曲は生き続けています。

そして、にじさんじのみなさんがカバーすることで、
「Q」は、名曲として語り継がれているのです。

にじさんじ本当にありがとう。
この場をお借りして、感謝の言葉を述べさせてもらいました。


これからも、にじさんじの皆さんにはボカロも名曲をカバーしてもらって、後世に名曲の存在を示してほしいですね。
期待しています。


長々と書いてきましたが、
ここまでご覧いただき本当ありがとうございました。

ネットやサブカルの素晴らしい創作文化について、これからも言葉で表現していきたいと思います。

ほかにも、ボカロとVtuberの関係で面白いこと知ってるよ!という方、コメントで教えてください。


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