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《ナレ後記》空を見上げて何を思うか
みなさん、こんにちは
ikkaの香 かなこです。
ikkaオーディオブック第二弾は
週末エッセイスト 深水ゆきのさんにご協力頂きました。
今回もゆきのさんとの出会いや
ナレーションの感想をご紹介したいと思います。
いつも真っ直ぐ彩り豊かなゆきのさん
ゆきのさんとの出会いはTwitterで繋がったのがきっかけ。
『週末エッセイスト』
なんだか素敵な活動をしてらっしゃるな、、最初はそんな印象を持っていました。
Twitterでのツイートやnoteでのエッセイを拝見していて最初は同年代の方かなと思っていましたが
経歴を遡ると、どうやら10歳以上は年下の方のようで(私は40代です)
ゆきのさんの知らない所で私は大きな勘違いに平謝りをしていました。
でも、そう感じさせる程、ゆきのさんは達観しています。
いつも自分と向き合い行動し、時に傷付きまた俯瞰して
その素直な心の動きを真っ直ぐに文章に表現する。
そして、その文章がアクティブな心の動きと裏腹に驚く程落ち着きを感じるのです。
例えるなら静かな水面。
その水面に色鮮やか色彩が広がる。
静かなのにアクティブな映像が写し出されるギャップに私はすぐに虜になり
「いつかゆきのさんのエッセイを読ませて頂けたら」と思っていました。
実は今回ゆきのさんのエッセイは素敵な作品が多く、私では絞り切れませんでした。
最終的には候補の中からゆきのさん自身に選んで頂き「空を見上げて何を思うか」をオーディオブックにしました。
ぜひ、ゆきのさんのnoteに掲載されています他の作品もご覧いただきたいと思います。
↓note 深水ゆきのさん↓
https://note.com/yukino_57
そしてまた、次回がありましたら今回は見送った作品もぜひikkaに掲載させて頂けたら、、と密かに思っていたりするのです。
美しく優しいサプリメント
ゆきのさんの文章表現は美しく繊細。
エッセイはゆきのさんの体験や思いを描いてらっしゃいますが
その毎日が文章の中で宝石のように瞬いています。
読み進めると風が運ぶ花の香りや夜空に煌めく星の輝き
そして体験により変わっていくゆきのさんの心の表情が文章から静かに伝わってくる。
悩み、もがき、苦しむ
それでも前を向き続け自分の答えを手繰り寄せる。
その姿がエッセイの中で凄く美しく表現されている。
人は時に立ち止まり、考え、そして時に遠回りをしてしまう事があるけれどそんな人間の未完成な部分こそが美しいんだ。そしてそんな部分を読んでいる自分の中にも見つけ「これでいいんだ」と安心することが出来る。
ゆきのさんの文章は頑張っている自分を誉めてあげたくなるような
そんな美しく優しい文章だなと感じます。
ゆきのさんはエッセイの分類に『毒にも薬にもならない話』という彼女らしいネーミングをされていますが
私はゆきのさんのエッセイはサプリメントのようだと思っています。
劇的な変化はないけれど、でもふと気が付いた時に心が軽くなったような気がする。そんな穏やかな作用を感じるのです。
空と心のグラデーション
『空を見上げて何を思うか』
このエッセイはゆきのさんが見上げた空がたくさん登場します。
その空はゆきのさんを落ち込ませたり、肯定したり
心の鏡のように表現されています。
この空色と心のグラデーションをどう表現しようか、、これがナレーションのポイントと感じました。
空と心の連動を感じられるようにしたい。
いくつか声のパターンを作り更にBGMや効果音を今回は多用しました。
ゆきのさんの文章のイメージがピアノの音色とマッチする事もあり効果音やBGMにもピアノを使ったものを採用しています。
心の動きや変化を感じて頂けたら嬉しいです。
『空を見上げて何を思うか』の作中でゆきのさんは自分の心の捉え方で見上げる空や周りの景色、自分の心自体も変わると気が付き
最後はゆきのさんの希望や決意で結ばれています。
聞いてくださった方の心の中にも素敵な希望が広がりますよう願ってやみません。
純粋な鈴蘭
ikkaでは女性が花開く事を後押しする事を目的に発信しています。
私の独断ですが、ご協力頂いたエッセイストさんの文章を花に例えさせて頂いています。
ゆきのさんは『鈴蘭』。
ひたすら真っ直ぐに
自分にも物事にも
そして過去にも未来にも向き合う姿は純粋そのもの。
そしてご自分を『臆病』と記していますが
私はそうは感じないのです。
体は震えていても、声が出なくても
ゆきのさんは決して逃げないから。
視線は前を向き立ち上がる気持ちを忘れていない。
そんなゆきのさんの文章の真っすぐさ。
溶けるような心地よい温もりや思わず微笑んでしまう可愛らしさのある言葉。
そして、そこかしこに感じる気品。
そんなゆきのさんの文章は清楚で可憐さを湛えた鈴蘭のように感じました。
ご協力ありがとうございました!