モラトリアムの最終地点
モラトリアム。
子供から大人へ移り変わる時、社会に出て一人前の人間になるまでの『 猶予期間』のこと。
2001年生まれ。同世代が大学を卒業し、社会に出ていく頃。
僕たちは今、
"自分とは何者か" "どう生きていきたいか"を考える猶予期間の最終地点にいる。
正直、今の社会は僕たちに対して厳しすぎる。
義務教育では個性を握りつぶされ、SNSでは誰か炎上しないかと常に監視されている。
多額の奨学金を背負わされ、可処分所得が年々減っていく中返ってくる見込みのない年金を払わされる。
そんな社会じゃあやりたいことなんて出てこないし、出てきたところでできっこないよ。ってね。
でも、そんな僕たちでも、そんな社会でも、
僕たちならなにかできるんじゃないかって。
消えかけそうな小さな希望をたぐり寄せながら
猶予期間を終えようとしている。
ところでみんなサーカスって知ってる?
突如街に現れ、たくさんの"感動"と"奇跡"を人々に
届け、颯爽と消えてゆく。
出来そうにないことをできるって信じて息を呑むあの瞬間。団員同士の信頼から繰り出される奇跡の数々は僕たちを魅了させ、「こんなこともできるんだ!」って希望でいっぱいにさせてくれる!
そんな希望を忘れず、今日まで持ち続けてくれたあなたへ。
社会に絶望しきるんじゃなく、なにか私にも
できるんじゃないかって思っているあなたへ。
これはモラトリアムの最終地点である22歳の今、
僕たち全員が、ありのままの"葛藤"や"希望"を
全力で表現する姿をサーカスに見立てて、
同い年が集まり奇跡を起こす
2泊3日の物語。