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その時確実に日本のプロレスが世界最高峰クラスに到達していた! 〜2016.1.4 中邑真輔vsAJスタイルズ〜

今やアメリカのスーパープロレス団体であるWWEの花型カードである中邑真輔とAJスタイルズですが、一番最初に交えたのは2016.1.4の東京ドームでした。

世界最高峰の圧倒的なオリジナル対決を目撃したセミファイナル

2人のカードはその日のセミファイナルでした。IWGPインターコンチネンタルのベルトをかけての試合でした。この2人のマッチアップは、日本だけでなくすでに世界中が注目していました。

バイブするタギル動きをする圧倒的なオリジナル性のある中邑と、全ての技が完璧すぎて他の選手は絶対真似できないと言う意味で圧倒的なオリジナルであるAJスタイルズの初のシングルマッチだからです。

中邑真輔が高めたIWGPインターコンチネンタル

本来ここまでの一流の選手のシングルマッチはIWGPヘビー級ベルトをかけて行うのが常でしたが、IWGPヘビーはそのあとのファイナルの試合です。

この試合は、IWGPインターコンチネンタルというベルトのタイトル試合でした。

このインターコンチネンタルのベルト自体は当時でしてはまだ数年も経っていないベルトでしたが、中邑真輔が何度も獲得や挑戦を行うことで、注目度を高めて世界的な価値を高めてました。2015年には東京ドームのファイナルになるほどにまで高まってました。

そして、そのインターコンチネンタルの価値の高さを示すように、この世界最高峰の試合はIWGPヘビーではなく、中邑真輔が巻くインターコンチネンタルのベルトをかけて行うことになりました。

世界で、歴史上で最も濃密な20分強

プロレスのベストバウト級の試合になると30分を超えることや、場合によっては60分をきっちり使う場合もあります。

一方でこの試合は23分ほどであったと思います。決して短くはないですが、ものすごく長い試合でもありません。

しかし、2人の天才的な圧倒的なオリジナルな技の攻防戦が、華麗で精密で強烈であるため、2時間超えのハリウッドのアクション映画を観た後のような感覚に陥ります。場合によってはもっと長い永遠に近い感覚かもしれません。

あまりに濃密すぎる試合内容であるため、時空が歪んでしまったのかもしれません。実況も解説のライガーさんもそれを表現しようとし、表現もできなく言葉を失っています。

その瞬間、日本のプロレスは世界最高峰にいた

日本のプロレスは何度も世界でも通用するほど注目はされてましたが、この2016年の数年前までは長い低迷期に苦しめられていました。

しかし、徐々に名選手が育ち、海外の選手も集まり始め、そしてこの2016.1.4のセミファイナルの試合は世界の頂点といって良い内容であったと思います。

比較するものではないと思いますが、この1つ前の試合の柴田vs石井の試合は、良い試合ですが王道な日本のプロレスの匂いがするのに対して、この試合は同じ国、同じリングと思えない、世界に扉がバーンと開いた状態で行われているような試合でした。


https://njpwworld.com/

今回は、今もWWEで世界最高峰を魅せ続けている2人の新日本プロレスで放った最初である意味最後の強烈な光とも言える試合について紹介させて頂きました。

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