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【壱岐新報2024.9.6】へき地保育所閉所に関する条例改正案に住民呆然

 市は、5日から始まった市議会定例会9月会議で、市へき地保育所に関する条例の一部改正の議案を上程した。提案理由には「来年3月31日をもって、市立柳田保育所、志原保育所を閉所するための改正を行う」とある。郷ノ浦町へき地保育所閉所の問題は、現在も地域住民や保護者が市に対し、地域への説明不足や閉所後の園児転入先の不確定さ、市民に寄り添った方針ではないなどの指摘が上がり、折り合いがつかないまま現在に至っている。


住民の理解得ぬまま強行


 市議会9月会議の議案上程で市は突如、閉所の条例改正に向けた動きを見せた。議案を見た地域住民は「市はこれまでに説明会すら行ってこなかった。住民や保護者が納得しないまま、強硬に閉所しようとしている。このような暴挙が許されるわけはない」と憤りを見せた。

 郷ノ浦町へき地保育所閉所に向けた動きは、市と地域住民、保護者との間で亀裂を生んでいる。郷ノ浦町へき地保育所5園のうち、渡良、初山、沼津保育所3園は昨年度末で閉所となった。柳田、志原保育所もすでに新規入園児募集は打ち切っている。

 閉所の動きは当初、市が郷ノ浦町に認定こども園を開所することを理由に掲げていた。昨年3月、子ども園施設の建設と運営を担うはずだった事業者が「一部の市民や市民団体、市議、報道関係から誹謗中傷を受け、事業を継続することが困難になった」などを理由に撤退した。

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