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コンプレックスを可愛いと言ってくれる人がいる

そばかす


小さい頃からそばかすができやすかったけれど、気にしなかった。

化粧をする頃になって、顔のそばかすが隠せないことを知った。

テレビや雑誌にはそばかすのない綺麗な肌の人。

そばかすのせいであまり変わり映えしない化粧。

そばかすを「可哀想に」と母から事あるごとに言われてきた。

高校生で化粧を知らない時、母の勧めで薬用化粧品とかなんとか店舗の店員さんにファンデーションをこれでもかと厚塗りされたことがとてもとても嫌だった。

まるで良くないから隠そうとしてるみたい。

だから、そばかす=良くないもの という認識になった。

大人になって美容外科で、そばかすを薄くするレーザーをやった。
誕生月の5000円分ポイント付与を使って。

でも、2回じゃほぼ変化はない。


私もみんなみたいに綺麗な肌だったら…

何回思ったことか。でもね、でもね。


初めて、好き同士になれた相手から「そばかすが可愛い」って言われたの。

そばかすを可愛いと思ったことも言われたこともないから驚いた。

その人自身や近親者にそばかすが無いから、珍しくて良いんだって。


…明確には、私ではなくそばかすに価値を見出しているんだけど、

それでも受け入れられたことがただただ嬉しかった。


母親に植え付けられたレッテルがコンプレックスになり、好きな人に受け入れられることで、私自身が受け入れられる経験をした。

そのレッテルは、コンプレックスは思い込みかも。

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