はじめまして(自己紹介)

 まずは「はじめまして」「私はこういう者です」から書き始めた方がいいのではと思い、書きます。

サークル時代、舞台に立っている大野

 noteをお読みいただきありがとうございます。はじめまして、私は大野恭敬(おおのやすたか)という者です。
 広島県出身大阪府在住の24歳男性、今はフリーターをしながらプロの脚本家になるべくシナリオ・センター大阪校に通っています。
 それと同時に、フリーの演劇人としても活動しています。大学を卒業してからいくつかの関西小劇場演劇に関わらせていただき、今年6月には〈いきるひ〉という演劇プロジェクトを立ち上げました。11月の第1回公演に向けて準備を進めているところです。

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 好きなものは「演劇」「テレビドラマ」「短歌」。
 スポーツは見るのもやるのも苦手、屋内に籠って本を読んだりテレビを見たりインターネットサーフィンしている方がよっぽど気が休まる。
 たまに思いついたように外に出て、本屋さんに行ったり映画を見たりしますが、大体人混みに疲れ果てて、身体を引きずるようにすごすごと帰宅してしまう。
 「行きつけのお店」を作るのが苦手で、店員さんに話しかけられるとビビってしまうので、お昼時とかも結局チェーン店を選ぶ。
 インドアで陰キャな「陰ドア人間」それが私です。

シナリオブックや戯曲本、舞台やコンサートのDVDが並ぶ
歌集のほか、漫画も少しだけ

 そんな私にも、このお店を行きつけにしたい、と思えるほぼ唯一の場所があります。
 大阪メトロ今里筋線・西長堀駅、大阪市立中央図書館の近くにある「CAKE CAFE POST」というケーキカフェです。入るとディスプレイに色とりどりのケーキが並んでて、奥に入るとカフェスペースがあります。ケーキはもちろん、日替わりランチでパスタやカレーが食べられたり、ホットサンドも美味しいです。
 とても落ち着くいいところなんですが、自宅からは遠いので図書館に調べものに行った時くらいしか寄れません。それにケーキはお金的にも健康的にも、そう頻繁には手が伸びない。何かのご褒美に……と思ってると結局足が遠のいて、まだ3回しか行ったことがありません。
 でもいいお店。だから行きつけに「したい」のです。

CAKE CAFE POSTさんのいちごタルト

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 2023年8月30日。その日も私はCAKE CAFE POSTにいました。
 ランチで頼んだ日替わりパスタを待っている間、スマホを見つめ、文字を打っては消して、打っては消して、ため息。繰り返し。
 どういう方針で考えるかは決めた。あとは耳馴染みのいい、それでいてしかと芯を捉えたコトバを捕まえるだけ。そしてそこがいちばん大変。わかっている。うんうんと唸る。 

 方針とは、略語。ひとつの文章を略すと、もうひとつ別の単語が浮かび上がる。
 そうして捕まえたコトバ、この世にまだない新しいコトバを、これから始まる新しい演劇プロジェクトの名前にしたい。私はそう考えていました。

 演劇。といえば音と光。この要素は入れたい。
 いまここ。この言葉も使いたい。演劇はいつだって〈いまここ〉から始まるものだから。
 いまここ、おと、ひかり。
 そこにかかる動詞はなに? あとひとつ、あとひとつのピースが必要。頭を悩ませる。
 いくつかのアイデアの脇道を経由して、納得できる答えにたどり着いたのと、注文していた茄子とトビコのクリームパスタが届いたのは、ほとんど同時のことでした。

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 結局、私は「きこえる」という動詞を選びました。
 音の要素はこの動詞に託して、表題につけるのはあえて「ひかり」のみにする。耳から入ってくる光、きこえるひかり、それが今この瞬間のこの場所からお客様に届くのが演劇だと、そんな思いを込めました。

 いまここでだけきこえるひかり
 略して、〈いきるひ〉

いきるひロゴ(作成:井田朱々)

 現在、魅力的なキャスト・スタッフとともに、旗揚げ公演の上演に向けての準備が着々と進んでいます。
 お客様にとっての、座組にとっての、私にとっての次の「生きる日」に繋がるような、素敵な時間を作ることを目指して。

いきるひvol.1『春の星 きみよ光の帯になれ』(タップでいきるひ公式Xに飛べます)

 11/16(土)-17(日)、東大阪市の布施PEベースにてお待ちしています。



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 あ。このnoteで過去作の脚本を公開します。期間限定なのでそちらもお見逃しなく。
 それでは。


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