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【コラム】青春18きっぷ
「小諸なる古城のほとり」と始まる島崎藤村の詩「千曲川旅情の歌」は、多くの人々に愛されてきた。この詩が描く風景は、旅の情緒と郷愁を呼び起こすものである。
JRグループは、2024年冬季の「青春18きっぷ」に大幅なリニューアルを施した。これまでの5日間用に加え、新たに3日間用が登場し、利用者のニーズに応える形となった。自動改札機での利用が可能となり、利便性が向上した。
従来の「青春18きっぷ」は、連続しない日でも利用でき、複数人での利用も可能であった。新しいきっぷでは連続する日での利用が必須となり、複数人での利用もできなくなった。自由度が減少し、特に学生や若者にとっては使いづらくなったとの声もある。
新しい「青春18きっぷ」は、旅の計画を立てやすくし、より効率的な利用を促すものである。3日間用のきっぷを使えば、短期間での集中した旅行が可能となり、忙しい現代人にとっては魅力的である。
藤村は「名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ」と詠んだ。
旅の中で出会う未知の風景や人々との触れ合いが、旅の醍醐味である。新しい「青春18きっぷ」を上手に活用し、充実した鉄道旅行を楽しんでほしい。