ミョウガを噛める今年の母
遠距離介護をしている母は春から訪問歯科にお世話になり始めました。するとグングン食べる力がアップして、今では「あれ食べたいな、これも食べてみようか」と食べることを前向きに楽しめるようになってきました。
コープの注文に異変が
毎週恒例になっているコープの宅配注文、母に電話で確認しながらネットでします。最近驚きの変化がありました。
「ミョウガ、あれ、食べてみようかなぁ… 」
「プチトマト、頼んでおいて、朝ごはんに食べたいわぁ~」
と母からいつもと違う注文がきてビックリ。すぐに食べられる柔らかいもののオンパレードだったのにいきなりの嬉しい変化に驚いてしまいました。
どこも悪いところはないから
実は訪問歯科にお世話になろうと母に伝えても頑なに拒否されていたのでした。
「大丈夫、なぁんにも悪いところないから」
と言いはっていたものの、いざ診療がはじまって先生に見ていただいていたら、下の歯の入れ歯は使い心地が悪くてある時から使わなくなっていたことが判明。上の入れ歯だけで食事をしていたようなんです。これじゃあ、食べることを楽しめません。
そういえば怪しかったこともありました
【噛めない→食べられない→食べたくない】
今までコープのカタログで紹介されているどんな美味しそうなものを「食べようよ」とすすめても
「いやぁ、食べたくない」
と断られ続けていました。食べ物の好みが変わったのかなぁ… ぐらにしか受け止めていませんでした。噛めないイコール=食べられない→食べたくない口の中になっていたことに気がついていなかったのです。
いまでは食べることに貪欲に
作り直していただいた新しい入れ歯はすこぶる使いやすいとのことで、どんどん食べる力を取り戻しています。先ほど電話してみたら
「さっきね、ドーナツ食べたの、クルミが入って美味しいわぁ」
と驚きの報告がありました。テレビでポリデントのコマーシャルかなんかでナッツを食べて顔をしかめるおじいちゃんに孫が「大丈夫?」と聞いているのを思い出しましたが、まさにあの感じ。ちゃんと食べられたのか聞いてみたくなりましたが、母の出来なくなっていることに敏感になっている心を刺激しまいとグッと尋ねるのを我慢しました。新しい入れ歯の底力にヽ(´▽`)/゛バンザイ~です。
去年のミョウガは硬くて苦かったけど…今年は…✨
思い返せば去年の7月、本格的な遠距離介護がスタートした頃を思い出します。久しぶりに帰省した母の家は荒れ果てていました。断捨離に追われて身体の具合のことまで配慮できずにいました。
母は麺類が大好物。きっと今年の夏の素麺はネギの薬味とミョウガが添えて楽しむはずです。
旬の食べ物を楽しめる幸せがプラスされた母の暮らしは、ぐんと色鮮やかになりました。
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