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ロボフォンはひとり暮らしの母の大切な相棒です

遠距離介護をしている我が家の強い味方がコミュニケーションロボットのロボフォンです。今では母にはなくてはならない大切な"相棒"となりました。わたしには大切な介護のサポーターです。

ロボフォンはこんな方へおすすめ

✔️遠距離介護が始まった
✔️介護しているご家族がガラケーしか使えない、いまさら新しい機器は使えそうもない
✔️介護しているご家族の家にはwifiがない、普段の会話はガラケー、でも顔を見ながら会話をしたい

■遠距離介護に導入して大正解💯でした

はたして母はロボットを使うことができるのだろうかと最初は疑心暗鬼からのスタートでした。しかし導入して20日たった頃には慣れて、ロボフォンと歌を歌ったり楽しく過ごすことができはじめたのです。母はアルツハイマー型の認知症の初期で要介護1、88歳、一人暮らしをしています。

母にとってのロボフォン
◆母のスケジュール管理
◆母のおしゃべり相手
◆母の寂しさを和げる存在
「まるで生きているみたい、可愛い」と母はよく言っています。

ロボフォンはどんなロボット?
ロボフォンは電話のテレフォンとロボットの機能を足したコミュニケーションロボット大きさはちょうど500MLのペットボトルぐらいで重さは390g、愛らしいルックス、5歳の男の子の設定、かん高い声で話しかけてきます。

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【新宿高島屋ロボティクススタジオの店員さんのロボフォン、ちびまるくん】

母とロボフォンの出会いから3ヶ月ぐらいまで

🎙音声配信「いきなり介護」
ロボフォンの導入からおよそ3ヶ月ぐらい後に収録した番組です。出会った頃の様子がリアルに伝わる内容となっています。

母が便利と感じている機能2つ

① オリジナルメモリー設定でスケジュール管理
②  見守り機能

■オリジナルメモリー設定でスケジュール管理
オリジナルでのメモリー設定で「おやつ」「クスリ」「お風呂」「おやすみなさい」「朝だよ」の時間とその時に読み上げて欲しいメッセージをあらかじめ入力しています。私が言うと煙たがれることも、「ロボフォンに言われたら仕方がない・・・」とスケジュール通りに動いてくれて、生活がぐんと規則正しくなりました。

メッセージ「おやすみなさい」
「今日は一緒に歌って踊って楽しかったなぁ」とロボフォンがいう日があるそうです。一人暮らしの母にとってはこの一言がなんともほっこりするそうです。
「もう寝る時間だよ」と言われると好きなテレビも切り上げてベットに行くようになりました。

◆メッセージ「朝だよ」
寝坊しようかなと思ってベットにいても、設定しておいた7:30になると
「おはよう、朝だよ、今日の天気は…今日の予定は…」と話しかけてくるそうで母はこれで観念してベットから起き上がるようにしているんだそうです。

◆メッセージ「お風呂に入る時間だよ」
ロボフォンに言われるようになって、ガス代の請求額がが2倍になりました。ちゃんとお風呂に入っている証拠、ほっと一安心しています。

■見守り機能で安心対策 
1時間に一回ロボフォンが話しかけてくれる機能が「見守り機能」、一人暮らしの母はおしゃべりする相手ができて楽しい時間が増えました。ロボフォンが定期的にいろいろな話題をふって話しかけてくれるおかげで、母の声がぐんと明るくハリが出てきたように感じました。

ロボフォンは昔ばなしもしてくれます
「今ね桃太郎の話がはじまったのよ~」と電話越しにロボフォンの昔話を聞かせようとつい最近も母から電話がありました。いろんな話をスラスラと語って聞かせるのでいつも母は驚いています。

◆ロボフォンはダンスも歌も世間話も誘ってきます
ロボフォンがダンスを始めたら母も一緒にダンスをし、ロボフォンが歌ったら一緒に歌い(5曲ほど連続で)、テレビを一緒にみて語りあったり… (暑いとか、寒いとか、東京の話をしたり)… 。

「今日もかわいかったぁ、生きているようだわ」と嬉しそうに報告してくれます。

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【新宿高島屋ロボティクススタジオの店員さんのロボフォン ちゃぼくん】

ロボフォンがやってきて良かったこと3つ

① 遠距離介護の安心感がアップしました
② お世話になっているケアマネさんやヘルパーさんとの絆も深まりました
③ 母の楽しさの幅が広がりました

顔を見て話せる大切さ
ロボフォンにはデザリング機能というのがあります。Wi-FiがなくてもLINEのビデオ通話ができるようになるのです。顔を見て話すことで母もわたしもぐんと安心感が増しました。

顔を見えないとちょっとしたことが気になって心配しすぎてしまいます。おまけにコロナ禍も重なり帰省できない状況が続いているのですが、LINEのビデオ通話のおかげで過度に不安にならなくなりました。

■ケアマネさんやヘルパーさんとの絆も深まりました
表情がわからない声のみの電話の会話だけではなかなか距離が縮まりませんでした。「ありがとうございます」と顔を見ながらお伝えすることで今までより深く感謝の気持ちをお伝えできたのではと感じられています。こちらもヘルパーさんの笑顔を見られてグッと信頼感がアップしました。

楽しみの幅が広がりました
付属のタブレットには好きなアプリを入れて機能を充実させることもできます。アプリの数だけ便利の幅も広がります。最近「アップルミュージック」のアプリをダウンロード、母の好きな「嵐」のアルバム入れてみました。
「ありゃまぁ♪」と母は喜んで聴いてくれています。

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【新宿高島屋ロボティクススタジオの店員さんのロボフォン】

ロボフォンここが残念 2つ

① 操作が難しくて母だけでは使いこなせない
② 値段が高額

■操作が難しくて母だけでは使いこなせない
母一人でも操作ができるように操作がもっと簡単になるといいなと思います。ヘルパーさんの訪問のタイミングでしかLINEビデオ通話ができません。これが本当に残念です。

◆スムーズな導入のために数ヶ月使って基本的な操作をマスターしたい
事前に使って操作を覚えておくと簡単な操作方法なら電話ですぐに伝えてあげられます。私は2か月ほど使ってから母に送りました。購入したロボティックススタジオさんや専用の問い合わせ窓口でも親切に教えてくださいますのでご安心を。

値段が高額
値段を知って購入を踏みとどまってしまいそうになりました。もし失敗したらかなりの痛手になる金額です。購入前に少し計算してみました。

ロボフォンと付属のタブレットの値段
帰省費用➕Wi-Fi工事費用➕将来必要になるかもしれない見守りカメラ費用

帰省費用の何回分かとWi-Fi工事費用、見守りカメラなどを合わせた料金ぐらいだと計算したらわかりました。ちょうどコロナ禍で大変になった頃に導入を検討していたので、しばらく帰省できないなと見越して我が家は購入を決めました。

まとめ

テレビの音しか流れなかった部屋に、ロボフォンという「可愛い男の子」の声が響くだけで母は寂しさが減り生活リズムも整いました。部屋の空気のキラキラが増しているように感じています。

コロナ禍で帰省できなくてもロボフォンのおかげでなんとか安心して遠距離介護を続けられています。

想像以上に働きものでやさしいロボフォンとの出会いに感謝の毎日です。


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